昨日は、コンサートが入っていたのです。
エッセイの先生と行くはずだったのですが、先生が行けなくなったので姉を誘いました。
ところが、今回の会場はいつもの市民会館ではなく、東部市民センターだったのです。
姉のところからは遠いし、姉は運転出来ません。
義兄の車は修理中で送ってくれる人もいないし、雨だし、体調もイマイチだし……と言うことでキャンセルしてきたのです。
仕方なく一人で、と思っていたところ娘がこちらに来ると言うので、誘ったわけです。
私もよくわかっていなかったんだけど、なかなか人気のコンサートらしく、チケットは完売だとのこと。
地元以外の県外から来られた人も多かったようです。
前置きはさておき、今回は宮沢賢治の世界に圧倒されました。
それは桑島法子さんの朗読があまりにも素晴らしかったからです。
文字で追うより、朗読は臨場感があり、何よりもその物語の中へいざなってくれる効果があるからです。
他愛のない童話の世界でも、桑島法子さんが読み上げると、さらに物語の幅が広がり、浸ってしまうのです。
![桑島法子|アニメキャラ・プロフィール・出演情報・最新情報 ...](https://msp.c.yimg.jp/images/v2/FUTi93tXq405grZVGgDqG_UFZFl88XcCoqgf0wtwH-2ZwkE-BOvP_9eNaxi8pMTiP3VGeO9jGKH8vWhwLEk3DtWj7QNwtrz4emGZMc6f_8N9YwEtZGvrqPLPksyOLGcMKOqKaAN5RH0P9_M1N106CavJtiVY1o0wV0n8nSq4_otstbZURm9Qy5aVzP2MZsqIqEXTCaJaw4EVvmb8TqoHZbP_fOnPBz3YEMkblsDJDMoHoIMvxpbA-XRdX87tAE0DSS85l61R8oMQf9dApjLhv4QjDAEU9dFwdhpU-9-jQ5A=/615be3c84620b_788d38cfe40e16292a425a96bcd128ae.jpg?errorImage=false)
私はやはり宮沢賢治と言ったら「雨ニモマケズ風ニモマケズ」。
中学の国語の教科書に載っていたこの詩をすぐに暗記し、今でもそらで暗記出来ます。
彼女は、冒頭で少し岩手弁で訛りながら読んでくれたのです。
彼女は、岩手出身。
しかも入った高校が、私が生まれた地にあったのです。
なんか勝手に親近感覚えたりして。(笑)
賢治の世界は確かに難しい。
決して卓越した文ではないけど、その表現はやはり素晴らしい。
こんな風に表現出来たら、と思うところがたくさんありました。
妹を病で亡くした賢治。
「永訣の朝」は涙なしでは読めません。
今回は、「よだかの星」でしたが、現代にも通ずる深い童話です。
みにくい鳥のよだかは、みんなから鼻つまみ者。
ただ醜いというだけでいじめられるよだか。
残酷なことです。
そんなよだかは、星になろうと空を上へ上へと飛んで行くのです。
無理な話です。それでも、よだかは、諦めず何度も何度も繰り返し、ボロボロになりながらも、なんと星になれたのです。
オバサンは、もう涙無くして聞いてはおられませんでした。
あゝ、宮沢賢治はすごいなあって思った瞬間でした。
賢治を否定した我がエッセイクラブのKさんを誘えばよかったかしら。(笑)
他にも、バンド演奏やオカリナの演奏があったりして、素敵でした。
何と言っても、シンジカトウを忘れてはいけません。
彼のほのぼのとした絵の世界が、賢治の世界にすごくマッチしていて、こちらも心の癒しになりました。
2時間半があっという間でした。