「男尊女卑」なんて言葉は日本だけにあった言葉かと思っていましたが、世界には今でも「男尊女卑」の国はたくさんあります。
「レディーファースト」発祥のヨーロッパでさえ、この本当の意味を知ると、いかに世の中が「男尊女卑」で動いていたかが、わかると言うものです。
もともと中世のヨーロッパは、ご存じのように男性中心の世の中で女性は地位が低かったのです。
この時代は、毒殺や暗殺が横行していたので、それを防ぐ防護策として女性を男性の身を護る「盾」の役割として先に歩かせたり、食事を先に食べさせる「レディファースト」なるものが誕生したんだそうです。
なんて知ると、男性社会に怒りが湧くと言うものです。(苦笑)
何故今更こんな話を話題にしたかと言うと、先日TVで
「ジョニー・デップ離婚裁判事件」
というドキュメンタリーを見たからです。
2016年にジョニー・デップとアンバー・ハードが離婚を申請したことから端を発したこの離婚裁判。
ジョニー・デップが妻のアンバーに対してDVを働いたのが離婚の理由だったようだが、それがもつれたのです。
イギリスのTheSunが、ジョニーを「Wife Beater(妻を虐待する者)」と表現したことにジョニーが怒ったんですね。
ジョニーがアンバーを名誉棄損で訴えたというわけです。
ここまでは珍しくない泥沼離婚劇だったわけですが、世論を巻き込んでしまったんですね。
なんと男性のほとんどがジョニーを容認しジョニーを守る方向に動いてしまったというわけです。
いつの間にか悪いのは、妻のアンバーの方だと言うわけで、アンバーへのバッシングが始まり、アンバーを擁護する者までが標的にされ、アンバーは窮地に追い込まれ、最後はジョニーが勝利を勝ち取ってしまうという顛末です。
アンバーは、今は違う国へ移住せざるを得なくなってしまいました。
私は、アメリカでも「男尊女卑」は存在することを知りました。
大統領選挙で圧倒的有利だと言われていたヒラリークリントンが負けた時も、それを感じました。
ゼッタイ大統領は無理だと言われていたトランプが政権を取り、今や次期の大統領まで有力視されているって、アメリカっていったいどんな国なのかしらと疑問を持ってしまいました。
日本でも女性首相なんてゼッタイ誕生しないような気がします。
確かに「男女平等」ではあるでしょうけど、その性別にはやはり区別だけではない差別があるんだと思ったのです。
え?私は平塚らいてうじゃないですよ。
女性は太陽だとは思ってますが。(笑)
ジョニー・デップの離婚裁判事件のドキュメントは、それほど衝撃的だったってことです。