予想に違わず、今日はナニサマの面会でした。
昼になると、それまで仕事をしていた夫が、
「今日の昼は、○○(行きつけの料理屋)だからね」
と告げた。
夫にしてみれば、エサで釣っているつもり?
で、今日は「ベニズワイガニ」があるということで、奥さんがさばいてくれました。
別に食べ物で釣られているわけではないけれど、夫がそこまでしてくれるのならと、文句も言わず黙ってついていく天使の嫁のmakochanなのであります。
今日は実は、他に寄るところもあったので、ナニサマのところに行ったときは3時半はゆうに過ぎていました。
相変わらず嬉しいのか嬉しくないのか、微妙な表情で、
「来てくれたのかね」
とは言いました。
耳が遠いので、もはや筆談でしか話せません。
その筆談も、反応は曖昧で、いよいよボケてきたかなと思わせます。
ところが、考えているところは別にあって、それを遠回しに言ってくるのです。こういうところは全く変わっていません。
まず、聞いたこと。
「今日は日曜日かね?」
「土曜日だよ」
と答えるも、また同じ質問をしてくるのである。
わかってて訊いているのだ。
日曜日に来てくれないと、新聞パズルが出来ないからだ。
つまり、土曜日ではなくて日曜日に来てくれと暗にほのめかしているのだ。
そして、3時のおやつが済んでいるにもかかわらず、
「今、何時かね?」
「4時だよ」
「え?3時?」
この質問の魂胆は、よくわかりません。
来るのが遅いとでも言いたいのか?
そして、いきなり、
「今まで寝てたんだわ」
知ってる、いつも3時まで昼寝してきたから。(心の声)
「なんかね、便が出ちゃってね」
「下痢なの?」
筆談にしても、なぜか答えはスルー。
「甘いもの食べちゃダメかね?」
もう、お饅頭、食べちゃった後ですけど?
「別にいいんじゃない」
と言ったのは、私。
どーでもいいし、食べたくて食べてるんだから、今更ね、でしょ?
沈黙の時間が流れる。(苦笑)
夫、曽孫の写真を見せる。
すると、俄然元気になったナニサマ。
今日初めて笑った。
まあ、そんなもんですわ。
すると、何か言わないといけないと思ったのか、隣に座っている夫を通り越して私に、
「ボタンをかけてちょうだい」
と言い出した。
まったく嫁の顔を見れば、何かやらせようとする厚かましさだけは、健在でしたわ。
毎週の義務も終わりました。
相変わらずの「タヌキ」ぶりに、嫌悪を覚え、ますます素っ気なくなる鬼嫁です。