皆さん、おはようございます。
吉村涼子です。
防犯防止やその他の事情により
書いた日と掲載が遅れています。
ご了承ください
今日は
夏のお着物で
お出かけしました
お席に着くと
さっそく「お茶菓子」が
いらっしゃいました~~
お膝に乗せて
はい、
撮影。
真夏の暑い日とは思えぬ
優雅なひととき~~
ここは道新文化センター。
今日の催しは
「市民講座」だったのです。
樹木希林の遺作となった
映画「日日是好日」
この映画の元となった著書「日日是好日」の
森下典子さんの講演が
聴けます!
わくわく
まず舞台にいらした森下さん、
素敵なお着物で
お出ましでした。
映画の試写会の時にも
お召しになったものだとか。
お歳は60歳を過ぎていらっしゃるそうですが
とても若々しく、
見えました。
とても60歳を過ぎているとは
思えませんでした。
感性が
喜びと感動に溢れて
まるで純粋な少女のようです!
でも
お話しをうかがっているうちに
納得。
若い頃から
日常にあふれる自然を
五感を通して
味わい尽くして過ごされてきたのですから。
まさに「お茶」を
通して。
茶道の奥深さを
改めて感じました
例えば
お茶をたてる際
柄杓でお湯やお水を汲みますが、
お湯とお水では
水の「音」が
違うのです!
その「音」のかすかな違いを
聞き取る。
そこに
永遠の今を
感じていられたようでした。
またある日は
雨の中
一心にお茶をたてていて
急に茶室が明るくなり、
雨が止んだのを知った。
その時の
陽射しの輝きや
美しさに
うっとりした。
等々。
講演をお聞きして
まさに「禅の世界」
「瞑想の世界」を茶道を通して
体感していたのだなぁと
印象に残りました。
日々、雑事に追われる
私たちの日常。
そこに
茶道を通して
五感を研ぎ澄ませ、
禅の世界に入り込む。
そうする事で
著書である森下氏は
人生を軽やかに歩まれた感じが
しました。
森下さんも
「フリーライターである仕事は、
いわいる不安定な仕事で」と
ご自身の仕事を表現されていました。
不安定な仕事を
歩むのは
本当にたいへんな事であったでしょう。
でも、
週に一回の茶道で
絶妙なバランス感覚を
培い
乗り越えてきたのだろうと
思いました。
フリーの仕事だけが
不安定な仕事ではありません。
誰もが
不安定な仕事、不安定な生活に
「不安」を感じて
生きているモノです。
この未来への
「不安定さ」を
払拭してくれるのが、
禅の世界。
ちょうど先日は「札幌アーユルヴェーダフェスティバル」で
禅も体験していたので、
私にはとてもしっくり来る
お話しでした。
そうそう、
森下さんもおっしゃっていましたが、
「お茶のシンクロニシティ」も
すごかったとか。
何か鬱々と悩んで
お茶へ行くと
お稽古場のお茶室に
ぴったりの言葉が書かれている
「お軸」があったそうです。
うん、うん。
わかる~~~
また、映画の撮影が決まるまでの
話しや、
撮影現場のこと。
どのようにセットを創ったかや
お道具の用意のご苦労など
お聴きしました。
季節を通してのストーリーを、
なんと撮影は1か月で
取りきったと言うでは
ありませんか。
そのため
その季節でしか咲かないお花を
どのように調達したか、
そのようなお話しも
興味深く感じました。
また、撮影前は
監督さんなど関係者の皆さんが
数か月かけて
お茶のお稽古をしていた、
というお話しも興味深く拝聴しました。
やはり
創るというアートの世界のプロの人は
意気込みが違うなぁ~~~と。
また
女優の樹木希林の
凄さなど、
盛りだくさんの
お話しで
また著書や映画を観たく
なりました。
さて私が印象的に残った1つが
「日日是好日」という書について。
映画では
額縁に入って
お部屋に飾られています。
この書。
書いたのは11歳の女の子
だそう
しかも
書を習っていないとか!?
この書は樹木希林さんの
「私ねぇ、この書を書かせたい人がいるのよ~」という
言葉で決まったそうで、
「習ってないから、
この字を書けるのよ~」と。
この物事を見抜く眼力!
スゴイとしか
言いようにありません。
森下さんは
映画完成会で
この少女に逢ったそうです。
この少女は
インタビューでどのような気持ちで
書いたのか対して
「これには日という字が3つあります。
どれも違うように気を付けて書きました」と
答えたそうです。
なぜですか?と
再度インタビューされると
「なぜなら同じ日は、無いからです」と
毎日の「日」を
しっかり捉えた言葉が
返って来たそう。
恐るべし!!
11歳!
です。
森下さんも会場のみんなも
どっと、どよめきました。
さて
私は講演で
一番感じたのは
「見えない力」に導かれる
という事でした。
茶道で
ある日、
雨の音を聞き、光を感じ、
その一瞬の「輝き」を
自分だけでなく
誰にでも伝えたい。
その衝動に駆り立てられ、
1冊の本を創り、
その本が
見えない力で
多くの人を
繋げ
映画というカタチへ
変えて行く。
そして、
見えない力のおかげで
私は
たまたま映画を
拝見し、
また
新たな人生を始めたのです。
これが
シンクロニシティであり、
見えない力の存在
なのです。
「日日是好日」
この言葉に
神の見えない力、
思惑を感じずには
いられません。
ああ、誠に
神のなさりようの
粋な計らいを
今日は畏怖の念で
感謝せずにはいられない
「良き日」と
なりました。
ありがとうございます。
さて「日日是好日」とは
どんな意味なのでしょうか?
それは日々に
「良い」も「悪い」もない
全てが「素晴らしい日」という意味。
その意味が分かる歌詞が
この歌に込められています。
まるでチャイルド・ワークみたいですが、
禅の言葉です。
読者の皆さんの人生も
毎日が「日日是好日」で
本当にどんな人生も「是好」ですね。
今日はその喜びをさらに!
皆さんも感じれますように
お届けします~



