トルク管理でクランプ力も管理出来ると思ったら大間違い!
最近自転車のボルト締め付けをトルクレンチで管理しよう!
そんな保険的な作業をしてる人が多く私は違和感ありありで見ている
では実験をしてみよう
いくら説明しても言葉では理解出来ない人が殆どなので数字が見えるようにしてみた
上の写真はカーボンコラムをステムでクランプしてどれだけ隙間が少なくなるか
100分台の数値が計れるダイヤルゲージで数字にしてみることにした
片方の移動量なので本来は両側があるので数値は倍になるのを理解しといてください
実験に使うボルトはM6で
右からステムに付いて来てるボルト
真ん中は錆が出てるボルト
左がねじロック剤が付いてるボルトで実験です
ステムに付いて来てるボルトをセットします
トルクは5Nで締め込みます
移動量は0.09mmでした
次は錆が出てるボルトをセットします
同じくトルクは5Nで締め込みます(少しズレてるけど100分台の誤差なので勘弁してください)
移動量は0.02mmでした
次は、ねじロック剤が付いてるボルトをセットします
同じくトルクは5Nで締め込みます(少しズレてるけど100分台の誤差なので勘弁してください)
移動量は0.05mmでした
オマケでステムに付いて来てるボルトに高性能ナスカグリスを付けて見ます
ナスカグリス付きボルトをセットします
同じくトルクは5Nで締め込みます(少しズレてるけど100分台の誤差なので勘弁してください)
移動量は0.17mmでした
今回の実験の結果
5Nでの締め付け移動量
ステムに付いて来てるボルト 移動量は0.09mm
錆が出てるボルト 移動量は0.02mm
ねじロック剤が付いてるボルト 移動量は0.05mm
ナスカグリス付きボルト 移動量は0.17mm
これだけのばらつきがあってトルクレンチ管理をやってるから大丈夫?
さ~自分で考えてみましょうね。