勘当同然で出てきた私には、当然仕送りなど、
あるはずもありません。
少し勉強のために就職するのですが、結局
1番苦手な事にチャレンジするように言われ、
(営業)の会社へ行く事になりました。
私の人生はじめての就職です。
当時約80000円くらいの百科事典の訪問販売です。朝出社して、朝礼、ロールプレイングして
車で出発。毎日違う場所で降ろされて、
集合時間まで、渡された名簿を見ながら1件1件回るのです。
時には、田んぼのど真ん中、1件1件が離れてて
雨の日も風の日も歩き回る日々。
慣れないところで、嫌な飛び込み営業。
泣きそうでした。
呼び鈴を鳴らすだけでもドキドキします。
心の中では(どうか留守でありますように)
なんて願ったものです。
始めての訪問先での事は忘れられません。
呼び鈴を押すのもドキドキして躊躇していたら
玄関先に大型犬が居ました。
動物好きな私は気持ちを落ち着ける為、
その大型犬とひとしきり遊んで、思いっきり
呼び鈴を鳴らしました。
(は〜い)と綺麗な奥様が出てこられ、
(えっ?表に犬が居てたでしょう?何で吠えなかったのかしら?人が訪ねてきて、全く吠えないなんて、はじめて。不思議だわ〜)と言われたのですが、私には人懐っこい犬しか思われませんでした。ひと通り、暗記した内容を棒読みのように伝え終わった時、直ぐに(わかりました。購入します)と言ってくれた時には(はっ?)
キョトンと立ちつくす私に(購入の書類は?)
私はまた(はっ?)営業に行ったのに買ってもらえるなんて全然思ってもいなかったのです。
するとその奥様が、(私は弱視なの、主人は岡山大学の准教授。貴方は素敵な方よ。私にはわかるの、そして今の説明もよくわかったわ〜だから購入するのよ、ところで貴方は新人さん?
頑張ってね。貴方なら大丈夫。)
そう励まされながら、購入して頂きました。
暗記した内容を棒読みで話しただけなのに?
後で考えても、素敵な方など何で言われたのか?
まさか犬が吠えなかったから?
???今でもわかりません。
この始めての訪問からも慣れることは一度もありませんでしたけど次々と売れる事になるのです。
そしてこの会社の全国売り上げトップになり、
会社では君は"ジャンヌダルク"だと
おだてられていました。
そんなある日、幕屋=教会で孤児院に勤めてる方と知り合いになるのです。
それからは、会社へ行ったら直ぐに目標を立て
午前中で目標達成して、時間まで電車で孤児院へお手伝いに行く事にしました。
目標達成といっても大金の物を売り歩くのです。
毎朝どれだけ祈りながら回った事かわかりません
施設では子供達と遊び、私自身も癒されていたのかもしれません。
そして、この営業の仕事でたくさんの方と出会い
たくさんの方達の不思議なお話を聞かせて頂いたりしました。
苦手で嫌だった営業の仕事も
私の人生にとって大きな経験と役に立っている事は間違いありません。
今日も最後まで読んで下さり
ありがとうございました🙏
又、不思議な出会いや不思議なお話は
子孫へのラブレターが終わった後に、まとめてみたいと思います。
この当時の百科事典がメルカリに出ていました。
懐かしいです。
