初夏、朝
ベッドの中
ハニートースト
今日のコーヒー
椎崎が起きてくる
西川、少しキスする
昨日の服、今日の
ご飯、2人だけの快楽
セックスの残飯
ーーー
新緑、ドライブ
小林って今どうなってるの
確か、バンドやめて
プロデューサーだって
それで書店もやるらしい
彼らしいね
そんな何気ない会話も
この森を抜けて
美術館へと
くぐり抜ける頃には
二人の仲が濃密になる
ーーー
西川は時々思うことがある
高校で美術教師
暇な時にはパンクバンドを聴いて
鬱憤を晴らしている
女子生徒からの相談
男子高生からの言い寄られ
上司からの嫌味
それが夕日の中屋上に行ったり
美術教室に行ったりしてると
好きなものに囲まれて
また彼のことを思い出したりして
直ぐに忘れられる
ーーー
花火大会
彼と手を握る
私たち変わらないね
うん
草むらの中
汗の香りが少し鼻を突く
でも、ビールと花火の音
そして、彼の笑顔が
全てを忘れさせてくれる
ーーー
はーい、あ、
どうも
木崎は西川が来てくれたことに
喜んだ
最近どう?
彼とはうまくやってるよ
そっちは赤井くんとは
うん、やれてる
ジャスミン酎ハイと牛タン
ジャズの音
二人だけの夏の夜
花火大会で別れた彼のあと
街を歩いて少しだけゆったりとして
その後バー灯火へ
ーーー
朝、アパートの上
住宅の向こうに少し
高層ビル群が見える
ここでコーヒーを飲む
ドーナツ
少し高めの店のを
贅沢に
1日が始まってく
小林の本屋でも行こうかな
雑音が消え
都市の雑音が目覚めと
ともにやってくる
ーーー
後記
作品の参考
橋本奈々未ーやさしい棘
映画ナミビアの砂漠
草薙美術館と日本平への道
橋本奈々未ーヤングアメリカン
安倍川花火大会
静岡の街駅周辺
羊文学ーマフラー
ここは退屈迎えに来てーラストシーン
東京へ行く時の神奈川らへんの景色
ーFin