オリンピックの柔道種目は1日で終える為、第一試合から決勝戦まで見ると終わるのが朝1時半になります。睡眠不足の日々が続いています。でも日本選手団は今一つ実力を出せないまま、ジョージア等の旧ソ連圏諸国の力+返し技に苦戦しています。日本の美しい柔道はもう通用しなくなったのでしょうか。

 

何でもそうですが、何か成功してもそれがずっと上手く行くとは限りません。常に「もっと、もっと」の精神と、新しい何かに移って行かねば未来は無いのでしょう。駅前商店街が日本全国から消えてずいぶん時間が経ちます。成功したと思われた郊外型ショッピングモールもアマゾン等のネット通販に押されて今後どうなって行くのか分かりません。

 

肺癌治療においては第一三共のADC抗体薬物複合体が、ゲノム医療の限界に新たな可能性を与えてくれるかもしれません。今年6月末にパトツマブ デルクスカテンが米国食品医薬局の審査完了通知を受けましたが、承認には至っていません。EGFR変異を持つ非小細胞肺癌患者さんには大きな貢献をなすと信じています。ADCはEGFR変異の患者さんだけでなく、将来的には他のゲノム薬を癌細胞奥深く迄届ける事が出来るようになるかもしれません。ただ、シャッター商店街の様に、ゲノム医療が有効でない患者さんが置き去りにされるような発展だけはゴメンです。「もっと、もっと」抗癌分野での発展を願いたいと思います。

 

今日も柔道では日本は男女ともにメダルを取る事が出来ませんでした。美しい柔道でなく、美しく勝てる柔道に向かって頑張ってもらいたいものです。