東京も30度越えの猛暑となりました。夜10時を過ぎた今も、私の部屋は29度から下がりません。今日だけで熱中症で緊急搬送された方は、東京だけで40名となりました。皆様は如何お過ごしでしょうか

 

公立の小中学校でのエアコン設置率は、北海道と青森県を除くとほぼ100%となった様です。私が幼い頃は冷房も暖房もなく、かなり厳しい環境だったと思います。それでも今の様に酷暑は長期に渡り続かなかったのが救いでした。むしろ寒々とした冬の校舎が辛かった記憶があります。

 

最近ボランティア塾に通う生徒たちの間で感染症や疲労が流行っています。酷暑の中クラブ活動でバテバテの子供もいれば、ノーマスクなのでコロナやRSウィルス、原因不明の風邪で休む子供の数が増えて来ました。エアコン完備だと教室は締め切っているので、空気感染する病気は広がるのは理解できます。環境が良くなると、それに伴う病気も増え、相変わらず炎天下の中生徒を走らせる昭和の体育教師も残っています。

 

私は朝から夜までの殆どの時間をエアコンの効いた場所でいますから、苦労知らずです。老人だし、肺癌だし、仕方ないよねと自己納得しています。でも車の窓から道路工事現場を通り過ぎる時、多くの誘導係や警備係が私よりずっと年配の方だと気づきます。工事現場ですから、皆長袖の安全着着用で、真っ黒になって働いています。好きでやっている訳では無いでしょう。年金や預金が少なければやるしか無いのです。体力を失った「か弱い老人」に残されている仕事は、厳しい仕事だけです。そんな貧しい日本の姿を見ると、あの辛かった小学校の校舎で震えていたり、炎天下や北風の中を走らされた、そんな幼い頃の不合理さを思い出してしまいます。