妻がこの間の山行を自分のブログにアップしました。お願いした通り、私が途中で動けなくなったことは伏せてくれたので、心配してくれるコメントは有りませんでした。暫くあの山の事は話題にしないで、ともお願いしてあります。それでも不思議とNHKの「日本百名山」は見てしまいます。今日は屋久島にある「宮之浦岳」でした。あんな素敵な場所を歩けたら良いなと思いながら、いや、無理だなと直ぐ否定する私がいます。

 

以前、山を登る喜びを感じたのは、遠くに見える目指す山頂が段々と近づいてくるのを感じた時と、振り返ると自分の歩んできた道が良く見えた時です。健康な時は、どの位早く登れるのか、自分の限界を知るのが楽しかったのですが、手術後は途中の景色や、苦しくても登りきれた時の達成感でした。妻は途中で見つけた珍しい山草の写真を撮るのが至福の様です。人それぞれ山に登る目的は違います。今、私の目的は霞んできました。テレビで山番組を見るだけで充分なのかなとも思い始めました。私のもう一つのブログ「肺癌でも登る」は昔一つだけ書いて、ずっと沈黙を保っています。

 

今朝は気分が戻って来たので、散歩しようと思いましたが、何と言う暑さでしょう。外気は濡れたアスファルトから登る湯気でムンムンしています。雲である程度の太陽光は遮光されていますが、紫外線の量は尋常ではありません。こんな時はエアコンの効いた室内に留まるに限ります。そうですね、このままでは、これからもずっと部屋の中で留まり続けるでしょうね。「肺癌でも登る」の2つ目を書くときは有るでしょうか。そう言えば、一つ目は誰も読んでくれませんでしたっけ。