バングラの男の子の母親と会う事になりました。WISCテスト70点の結果と私が二年間見て来た結果から、学校に相談して特別教室への移動を勧める予定です。自分の子供の異常を否定する母親への説明は難しいでしょう。でも彼にはプロの指導が必要だし、それを誰かが伝える必要が有ります。母親の気持ちを汲んで、言葉を選んで伝える事は難しいでしょう。

 

私がCT画像を呼吸器内科医に見せた時、「肺癌じゃ無いと否定できないかも知れない」と言われ、暫く考えて「えっ、どっちですか」と聞き直したことが有ります。だから肺癌かも知れないのです、気管支鏡検査をしましょう、そう言われ始めて自分の立場を理解しました。医師も言葉を選んだつもりでしょうが、分からないとどうして良いか迷うし、簡単に言えば肺癌の疑いが高いのです、と言われなければ分かりません。伝えるのは難しい。

 

夜のチャットで「私とはもう話したくない」と言う人は多いと思います。私も攻撃的だし、人の心を考えて発言していないからでしょう。そう言う人には、結構ですと言いますが、その前に私の言っている事の根拠は分かっていますかと聞きます。最後に私の根拠を述べて、それでも私が「人でなし」だと言う人は去っていくでしょう。偉そうに言っても、私は伝える事に失敗しているのです。


闘病ブログを拝見していて、直接的にはその悲しみや苦しみを書かずとも、それがしっかり伝わる事が多々有ります。どんなに短い文章でも、ユーモアを交えて書かれても、洗練された文章は心を映しています。そうか、苦労して伝える必要は無いのか、淡々と事実や気持ちを述べるだけで相手に共感を生むのか、そんな気がして来ました。