テレビ東京開局60周年特別企画の「生きとし生けるもの」の録画を見ました。テレビ東京は予算が無いのであまり期待していませんでしたが、実際脚本はどうかなと思う所も有りましたし、渡辺謙と妻夫木聡の主演にかかっていたドラマでした。ご覧になった方も居られるかと思われます。

 

詰め込み過ぎの脚本でしたが、緩和医療を取り上げてくれた事は良かったのではないかと思います。心に残ったのは「何故人には死ぬ権利が無いのか」と迫る終末期患者の渡辺謙に医者の妻夫木が「生まれて来たから」と答える所でしょうか。脚本に流れる主テーマが、我々癌患者にとって非常に微妙な内容なのでここでは書きませんが、「生まれて来たから」は自分の中でもう少し考えたいと思います。

 

最近癌を扱ったドラマが多くなりましたが、どれも異なる視点から「癌と人間」を見せてくれます。テレビ局が作成するドラマですから、それぞれ良い点悪い点は有ります。その中に、ひとつでも自分の今日を生きる力が含まれていれば、それは見る価値が有るかも知れません。