マクロ世界とミクロ世界の物理は20世紀に飛躍的に発展してきました。
マクロ世界における相対性理論、ニュートン力学・・等々
ミクロ世界における量子論、量子力学
しかし、それぞれ違う法則で成り立っていて相容れない物理のようになっていました。
そこに相対性理論と量子力学を統合しようという画期的理論「超ひも理論」が提唱されました。
【物質とは何か】
物質の最小単位は原子であるとされてきました。
原子の概念は古代ギリシャの哲学者デモクリトスによって提唱され、現代的な原子の概念は、1810年頃にイギリスの物理学者ジョン・ドルトンによって確立されました。
しかし、その原子も、原子核(陽子、中性子)と電子の三つの物質から構成されていて、この陽子、中性子、電子の数の違いで、水素、ヘリウム、酸素、鉄などの原子の性質が表れるという。
陽子、中性子、電子という構成要素の基本は同じなのに、その電子の数、中性子の数、陽子の数によって性質の違う原子があるという不思議な話です。
ところが、実験の進歩と共に、陽子、中性子も更に小さなクオークと呼ばれる、もっと小さな粒が集まってできている事が分かりました。更に素粒子を繋いだり、引き離したりする「力」も小さな粒子だと言うのです。
電子、陽子、中性子のそれぞれクオークで構成されていて、クオークにも種類があります。
クオーク同士を繋いだり、離したりする力も4種類があると言うのです。
現代物理学の標準理論(Standard Model、通称SM)において、17種類の素粒子が世界に存在し、あらゆる物理的存在が構成されているというのです。
【素粒子の種類】
・物質の素粒子(陽子、中性子、電子、力)
<クオーク(陽子、中性子の素粒子)>
アップクォーク、チャームクォーク、トップクォーク、ダウンクォーク、ストレンジクォーク、ボトムクォーク
<レプトン(電子の素粒子)>
電子、ミュー粒子、タウ粒子、電子ニュートリノ、ミューニュートリノ、タウニュートリノ
<力を伝える素粒子:強い力、弱い力、電磁力、重力>
グルーオン(強い力)、Wボソン(弱い力)、Zボソン(弱い力)、光子(電磁力)、
<質量を与える粒子>
ヒッグス粒子
そしてまだ、未発見ではるが理論上存在している粒子もあるという事です。
【力の統一理論は科学者の夢】
宇宙はビックバンから始まりました。
一点から始まったという事は物質の始まりも一つ、力の始まりも一つだという事になります。
4つの力の統一理論はあのアインシュタインをはじめとする多くの学者の夢であると言われています。しかし、アインシュタインも力の統一を果たせずに霊界へと旅立ちました。
力を自転車を作るときに例えるなら
ゴム製のタイヤ、鉄製のスポークやフレーム、プラスチック製のライトという材料だけでは自転車は完成しません。
その部品と部品を繋ぐ、ねじや溶接や接着剤といったものが必要です。
このネジや接着剤、溶接にあたるものが、物理学で「力」となります。
【力は四つ】
<強い力:グルーオン>
陽子や中性子を結びつける力です。これがないと原子核がバラバラになって物質はつくられなくなってしまいます。
<弱い力:ウィークボソン>
原子核が崩壊する原因となる力です。他に比べ短い距離でしか働ない。
<電磁気力:フォトン(光子)>
磁石が金属にくっつくときに働く力で、地震や雷も電磁気力によって説明がつきます。電磁気力には引力と反発力があります。電磁気力は電荷や磁荷をもつ物質にしか働くことはありません。
<重力(引力):グラビトン(重力子)>
引力としてのみ働きます。重力は、重さがあるすべての物に対して働きます。
*重力の力を伝えるグラビトンは現在のところまだ発見されていません。
四つの力関係
StrongForce(強い力) >WeakForce(弱い力)> ElectromagneticForce(電磁力) >重力
となります。
【素粒子は物理的存在の基本?】
解っているだけでも17種類、これだけ種類があると素粒子を物理存在の基本とは考えにくい。そこで考え出されたのが粒ではなく、ひもなのでは?というのが、超ひも理論(超弦理論)です。
超ひも理論は「4つの力」を統一できる理論であり、前述したように相容れない量子力学とニュートン力学などの古典物理学を統合できる理論になりうるのです。
【超ひも理論(超弦理論】
ひもの長さは10兆分の1㎝という極小ミクロ世界。
ひもの振動の波によって粒子性質が決まるという。
ひもの振動のパターンは無限にあり、あらゆる素粒子に対応する。
振動数の多い ひも ほどエネルギーが大きい。
紐の状態は閉じているか開いているかの2つの状態があるようです。
①開いた一本の紐
②閉じている(輪ゴムのような状態)紐。
①開いた紐⁽物質の紐の状態)は物質の素粒子を形成します。
波打つ数が1つなのか、2ツなのか・・10個なのかで、その物質の性質、アップクォークだったり、電子ニュートリノだったりになります。
②綴じた紐(基本は力の紐の状態)は力の素粒子を形成します。
波打つ数で、フォトン(光子)だったり、グラビトン(重力子)だったりが決まるとうものです。
物質の根源を一本の「ひも」とする「超ひも理論」。
まだまだ、解明するべき課題も多いのは確かですが、力を含む全ての物質を説明できる考えである最有力候補です。
【霊界の実在性】
超ひも理論は計算上は10次元でなければならない。とされています。
そして、超ひも理論が正しいとするなら「影の宇宙」の存在も認めなくてはならないのです。
私たちの宇宙に重なり合っていて、見ることも触ることもできない別な宇宙がある。
影の宇宙、影の人間と私たちの宇宙を往来できるのは「グラビトン」という素粒子だけだといいます。
この影の宇宙や影の人間がすなわち、霊界であり霊人体であると実証されたわけではないのですが、霊界かもしれない、霊人体かもしれない、という可能性は0ではないのです。
少なくとも現代科学は私たちの宇宙と重なり合うように影の宇宙が存在し、影の人間が暮らすことを否定していないのです。
霊界の存在も科学で実証できるかもしれない時代に入ってきました。
今後の科学に期待したいものです。
実は全宇宙の大半を占めると言われているエネルギーと物質があると言われています。
ダークエネルギー(暗黒エネルギー)とダークマター(暗黒物質)です。
この宇宙は、通常の物質が4.9%、重力を持つが見えない暗黒物質26.8%、重力に逆らって宇宙を加速膨張させる暗黒エネルギー68.3%で構成していると言われています。
宇宙空間で銀河はネットワーク状に集合して分布しており、このような大規模な構造を暗黒物質の分布が決定づけているとされる。 20世紀末、宇宙の膨張が加速していることが分かり、暗黒エネルギーがその原動力と考えられている。
人類が解明することはまだまだ尽きないという事です。