人狼系ゲーム グノーシアとレイジングループの比較 | yosiのゲーマー日和

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以前僕は、「裁判員」をテーマにしたゲームをプレイした比較記事を書いたことがある。https://ameblo.jp/yosi1127/entry-12422238881.html この時と同じように、「人狼」をテーマにしたゲームを比較してみよう。

 

https://www.kemco.jp/sp/games/rl/ja/top.html「レイジングループ」は「人狼」をモチーフにした「和風ホラーノベル」だ。主人公はループを繰り返し、そのうえで何度も死に、戻りつつも真相を解き明かしていく構成で、「物語」だ。人狼そのものの回数はゲーム中3回。

 

そして、その3回はものすごく濃い。なにしろ、「実際に人が死んでしまう」という世界観だ。大半の人間が「特殊な価値観」を持っているとはいえ、投票で人を殺し、夜を迎えると人が惨殺される。そんな現実をリアルに描写してるから、一つ一つの人狼が、物語として圧倒される。

 

なので、「3回の人狼自体は実は一本道の物語」なんだけど、それでも先が気になり夢中に僕はなった。人狼に真剣に向き合った末での、最高の「人狼ノベル」だったと僕は思ってる。

 

そして、そんな人狼ノベルゲームをプレイしたうえで、グノーシアをプレイしたら、「まったく別のベクトルで圧倒された」のだ。

 

https://ec.nintendo.com/JP/ja/titles/70010000027791グノーシアは、「気軽に遊べる人狼シミュレータ」だ。1回のプレイは文章を読むスピードにもよるけど、僕は10分~15分。人狼を知らない人にも最初の17回くらいで一つ一つ要素を教えてくれる… https://t.co/D8Luy7eaR4

 

この「実際に人狼を遊べる」という要素が、グノーシアの最大の良さだ。「人狼」は「コミュニケーションゲーム」で楽しいんだけど、どうしても「ルールを知らない初心者」が楽しみづらい。実際に顔を合わせる場合でも、ネットで遊ぶにしても。僕自身も実際の人狼は、好きだけど苦手だ。嘘が下手で…。

 

でも、グノーシアは、「AIたちと遊べる人狼シミュレータ」。ある程度遊ぶと登場キャラクターたちのセリフはほぼ定型文で構成されてることもわかるけど。それでも個性が強いので人間味を感じれる。ある程度ゲームを進めると、シチュエーションも自… https://t.co/FBluikqHpG

 

この気軽さ。でも、ひたすら人狼を繰り返していくだけでも人によっては十分楽しめるだろうけど、さらに「勝利すると経験値が多く稼げて人狼で有利になれる」かつ「登場キャラクターたちのプロフィールを開示していく」という目標も掲示されるので、気づくループにハマっていく。

 

そして、グノーシアは「主人公が自分」なのだ。自分とは「プレイしてるあなた」という意味。プレイヤー自身が人狼シミュレータをプレイしていて、ループに巻き込まれているのもプレイヤー自身。それを意識した演出もあり、すべての目標を達成した後の演出はそれを活かしまくったものだった。

 

レイジングループは、「実際の人狼に巻き込まれている主人公を俯瞰するノベル」で、「主人公の頭の良さに感心」したりできる演出も多い。グノーシアは「人狼シミュレータで楽しんでいる」のも、「ループに巻き込まれて脱出を図る」のもゲームをプレイしてる自分自身。人狼をモチーフにしてるけど、別物。

 

ちなみに、レイジングループの作者もグノーシアについては感想を書いてる。https://kemco.adv-game.com/?p=6145

 

https://automaton-media.com/articles/interviewsjp/20200430-122966/また、レイジングループの作者もグノーシアのスタッフも参加してる座談会で。グノーシアのスタッフにレイジングループの作者が助言している。 

 

なので、双方とも「人狼をモチーフにしてるけど別物」ということは意識してるけど。僕自身も両方を終えてその意味がよく分かった。両方とも素晴らしい!ぜひ人狼好きなら、「レイジングループ」も「グノーシア」もプレイしてもらいたい!損はさせませんぜ!きっと。 

 

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