・目次
・会社名 登場人物名は一部仮のものです
・この話はフィクションです
実在のものとは一切関係ないという建前です
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当時の自宅の、
駅三つ離れたところに、
母さんの実家であるじいちゃん家があって。
このときじいちゃんは、
10人が住める広さの家の2階建ての家に、
猫と住んでる一人暮らしだった。
僕はイッパ・クレストに勤めるまでは、
一年近く失業していて時間があり、
よくじいちゃん家に顔を出してて。
で、イッパに勤めた後も、
土日休みにはじいちゃんの家にいた。
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【勤務5日目~6日目の間の最初の土日】
じいちゃんは僕の就職について、
非常に心配していたので、
勤め始めたことをきちんと報告。
でも、この時点で一週間が過ぎていて、
イッパがかなり待遇がひどい会社なのも気づいて。
だから。
「じいちゃん。
今勤めてる会社ね。
本当につらいし本当にひどい会社。
でも、それを乗り越えられれば、
成長できそうだから、
頑張ってみるよ!
まあ、たぶん長く勤められないと思うけど、」
本心だった。
じいちゃん。
「まあ。やれるだけやってみろ!
本当にダメだったら辞めてもいいからな!」
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【勤務10日目の翌日】
そして、本当にダメだった。
というわけで勤務10日目が終わり、
この土曜日もじいちゃん家に来ていたが。
じいちゃんにもう辞めることを報告。
そしてじいちゃんの家から
辞める電話を掛けて。
掛けたのは中村さんの携帯電話。
「もしもし。yosiです」
中村さん。
「どうしたの?」
「すいません。
もう、辞めさせてください。
限界です。
もうチャイムを押すのが嫌で嫌で仕方ありません…
~~~~~~~~~~」
「~~~~~~~~~~
そうか…。残念だな。
静岡で一緒に仕事したかったよ…」
「申し訳ありません。
中村さん。本当にありがとうございました!」
これが、
中村さんとの最後の会話。
そして、
月曜日に書類だけ返しに来た。
中村さんも他のみんなも支店長もいない。
いたのはほぼ話したこと無い事務の女性だけ。
事務の女性に一式を返し、勤務終了。
「ここの人たちは、
本当にすごい人たちばかりですね
僕にはとても出来ませんでした…」
事務の女性。
「別に特別な人たちとは思いませんけど…
まあ、お疲れ様でした」
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こうして2週間の勤務が終わった。
ちなみに。
収入はゼロ。
最初の一ヶ月勤務を終えて無いと、
日給1万+交通費は払われない。
労働基準法で考えれば違法なんだけど、
僕たちは請負で法律の外。
結局、
交通費は全て僕の貯金から持ち出し。
かなりの赤字になってしまった。
でも、結局一件も獲れてない。
僕はこの弱肉強食の職場で、
見事に負けに負けたわけだし、
賃金を要求するつもりもなかった。
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また、後遺症として。
しばらくの間、
道を歩いていて、
家の前のチャイムを見るだけでも、
仕事のことを思い出して吐き気がした。
これはもう、
快方に向かうまで結構時間がかかった…。
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とまあトラウマだらけのイッパ・クレストの思い出。
実際、2005年にはもうこのブログ始めてたけど、
この会社のことは一切書かなかった。
当時は思い出したくも無い記憶だったわけだし。
で、2008年。
きっかけがあり思い出した。
ちょっと長くなってきたので、
次回に続く。
もうそろそろ完全に締め。