御伽草子 一本菊(ひともとぎく)下-23,24
(・・・くるま 七りやう。御そばには。くれなゐの十二はきの た)ちやうの 七かさね。くれなゐの。ちしほの 御はかま とりそへて。まいりたり。をくるまの車 やりつゞけ。かぎりある。きさきたちたるとも。いかてか これにはすぐへき。みやすどころへ いらせ給ふ。はゝ にようご 御らんじて。ありがたや。世のすゑにも。かゝる人 おはしけるよと おぼしめし。御まごの 若宮 いだきとりまいらせて。父宮の。おさなく おはせしには。はるかに まさり給へり。これをば。我が子に したてまいらせんとて。ことなき 御めのと つけまいらせて。いつきかしづきまいらする
たちやうの 七かさね=??
みやすどころ= 御息所、兵部卿の母は、女御で御門の皇后・中宮に次ぐ位。更衣の上。
御息所は、天皇に寵せられた宮女の称。
つけ=訂正
女御 わか君をいたき取給ふ 宮 同 姫君 御たいめんの所
兵部卿の子供の頃より、
はるかにカワイイ赤ちゃんだこと。
孫を抱いて、御息所は大喜び。
コロリン師匠