御伽草子 一本菊(ひともとぎく)下-20
(・・・ときはも 馬のうへにて。御)
もとに候へば。あまりのうれしさに。ごんのせうしやう。しのぶ事
なく。もちたる あふぎを うちたゝき。あれは ときは殿の おは
するか。ごんのせうしやう 是にあり。こゝへ より給へ。物申さん
と いひければ。なにとは きゝわかず。ときはと云 こゑ 聞て。ざし
きの きはへ うちよせたり。ごんのせうしやう 申やう。はりまの
三位に をしこめられ。うき目 御らんじ おはします。たばかり
出し。まいらせ給ふと いひければ。ときは 聞もあへず。みやの御車
に うちより。車 給はらんと 申ければ。何とは 聞わけさせ給
はねども。ときはか 申にしたがひて。おりさせ給ひぬ。この車
やりよせ。こゝ あけよ。はりまの三位の もとよりぞと。今夜
たれが候とも。いそぎ あけよと いひければ。はりまのさんみの
たばかり=謀り、1.思いめぐらすこと。工夫。計画。2.だますこと。はかりごと。謀略。
ここでは「工夫」して救い出してと云っている。
助けに来たよ~~\(^O^)/
刻していて、泣けてきたよ。
コロリン師匠