御伽草子 一本菊(ひともとぎく)下-3
(・・・おなじ嵐のゆかり)
と おぼすべき。われも をとらぬ思ひにや。とふらはんとてと おほ
せられければ。なひし たそ とおもひて。衣をおしやり みあげ
たれば。兵部卿のみやにて おはします。かくれまいらせべきなら
ねば。やはら おきあがり。なやましく候て。ふして候に。びんなく
と申。うちそひ みだるかみの かゝり たはやかに。ひすいの。ながし
たる心ちして。わけめのうへより はしめて。ふやうの まなじり
けたかく りうはつ 風にたはやかに。女郎花 露おもげなる。す
がた也。宮 是を御らんじて。三条のひめ君には。一くちも いふべから
ず。けたかく あひありて見れども くあくに なく。三とせ さく
なる うどけとは。此事かと おぼえしものをと。いまた いきてあら
たはやか=しなやかであるさま。きゃしゃなさま。たおやか。
ふやうの まなじり=芙蓉の眦、美しい目もと。「芙蓉の眦、丹花の脣」
この芙蓉は、蓮の花でフヨウではない。
りうはつ=柳髪、女性の髪の美しさを柳の枝にたとえた語。
くあくに なく=口悪に泣く?、仏語。うそ・おせじ・ののしりなど、
口による悪い行い。
三とせ さくなる うどけとは。=三年咲く優曇華とは?かな?
最後の2行、
「見れども くあくに なく。三とせ さくなる うどけとは。」
なかなか読めません。別の読み方が有るかも?
意味もよく解りません。画像を付けておきます。
コロリン師匠
スランプです。
特に「本家」で、出来ません、古典が。
写真ばかりのブログにしてしまうか??