一本菊 中-18 | コロリンの御伽草子-2

コロリンの御伽草子-2

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よろしくお願いします。

御伽草子 一本菊(ひともとぎく)中-18

(・・・りんけんあせのごとく。出て二たびかへる事な)
ければ。ちから をよばす。色なる衣(ころ)もまいらせて。車のなかへ す
だれの さほさまに かけたる。御なをしを ぬがせ給ひて 色
の衣(ころ)も。めすとて

  かた/\に ぬきてしものを 藤ころも
  またたちかへる 事そかなしき

かやうに なく/\ うちながめて。かふり さかさまに はさみ。けん
むいしとも。たちせめければ すでにいでさせ給ひけり。いま
一たびとや おぼしめしけん。いもうとの御かたへわたる。ひめ君の 御
まへにて。いとま申て まかりいでなん。これを御らんぜよ。しやう
を かへずして。かはりぬるすがた 御らんじて。後の世 かならず
たすけ給へ。国へつかんまでは。命ながらふべくも おぼえ侍ら

別の写本:
・・・兵衛佐 うけ給はり
さらは用意いたさんとて なをし かんむり 取
のけ 色の衣に身をなして 車のすたれをも
さかさまに かけさせ 是見給へ姫君 われは
死人のすかたなりとて
  かきりとて まことの道に いりぬれは
  ありしすかたも かはりはてぬる

遅くなりました。
この所、読めても意味が・・・??
「色なる衣」の意味、
「立ち帰る事が、何故悲しいのか」など、
分かったら教えて たも。
罪滅ぼしに別写本も置いておくよ。
コロリン師匠