一本菊 中-17 | コロリンの御伽草子-2

コロリンの御伽草子-2

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御伽草子 一本菊(ひともとぎく)中-17

(・・・をろかに あたりたてまつるべからず。よく/\)
みやづかへ申べし。われをだに。かくしなしたる。はりまの三位
なれば。まして ひめ君をも。さだめて うしなはんと せんず
るに。心ゆるし給ひて。御かたはらさらて。目はなちまい
らすな。何事も おもふまじき身の。ひめ君ゆへに。かやうに
心をくだくと なげき給ふところに。むかへのものとも まい
る。くはり せんみやうとかや よみあくる。まづ兵衛のすけ
一かたならす つみふかし。そのゆへは とがなきおとゝを うしな
はんとする事。又てんじやうにて やみうちをして さしも
のごせつとやむる事。かた/\゛もつ てあさからぬゆへに。さつま
がた。きかひが嶋へと よみあぐる ひとつも あとなき事也
されども。りんけんあせのごとく。出て二たびかへる事な

くはり=くばり・賦り?
せんみやう=宣命、天皇の命令を伝える文書の様式の一。
  漢文体を用いる詔・勅に対し、宣命書きで記されたもの。
とがなきおとゝ=咎無き弟
ごせつとやむる事=??
あとなき=あとなしごと・跡無事、先例の無いこと、難問の意。跡無話・とりとめもない話。
りんけんあせのごとく=綸言汗の如し。君主の言は、一度出た汗が再び体内に
   もどらないように、一度口から出たら、取り消すことができない。

ごせつとやむる事。
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とうとう来てしまいました。
宣命、読み上げられ
いよいよ引っ立てられようと・・・
コロリン師匠