一本菊 上-22 | コロリンの御伽草子-2

コロリンの御伽草子-2

ブログの説明を入力します。古典の御伽草子と
花や鳥の写真などをアップします
よろしくお願いします。

御伽草子 一本菊(ひともとぎく)上-22

(・・・宮は くるゝをおそしと 仰けるに。日すでに)
暮ければ。又ときは 御ともにていらせ給ふ。今は一夜のへだてあるべし
とも覚えず。ふる夜もふらぬ夜も かよはせ給ひけり。忍びおぼし
めしけれども。まゝ母 はりまのさんみ きゝつけて。よひ あか月に 人
を たてゝみせければ。まことにかよはせ給ひけり。はりまのさんみ
あさましく ねたく思ひて。むすめの そつを よび。いかゞすべき。この
にしのたい。ひめ君の御かたへ 兵部卿の宮。夜ごとに かよはせ給ひけり。
日比にも成にけるを。しらざりける。心うさよ と いひければ。むすめの
そつ あさましく いか成けるたよりじや。我が君 いまだ。まう
けの君も ましまさず。いかなる御ことゞも。あるならば。此君こそ
御位(くらゐ)にもつかせ給ふべきに。まして此ひめ君 うつくしくおはすれ
ば。御らんしつけねば。さだめて きさきに たちなん。数ならず しな 


数ならず=物の数ではない、取るに足りない。


おゝ、二人は立派に出来ちゃっていますね。♡♥
でも、継母と義妹の「妬み」。
恐ろしそうですね。
展開は、継子イジメになって来そうです。
コロリン師匠