小町草紙-4,5 | コロリンの御伽草子-2

コロリンの御伽草子-2

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花や鳥の写真などをアップします
よろしくお願いします。

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小  町  草  帋

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(・・・ひくは らくようの)
世の中。一たびは さかへ。ひ
とたひは おとろふ。たえ
なる はなの ちりはてゝ。
こけのしたに くちはつ
る。ありさまをみせ。よろ
つの こゝろに。まかせぬ こと
のはを。そらゆく月の く
もりなき。夜も しぐれの
そらの。たちまよひて
さはりと なれるをも。こ
れにて ながめ。これに つ
けても。うたのすがた。人
まるの うたに

 ほの/\と
  あかしのうら
      の
    あさきりに
 しまかくれ 
    ゆくふね
  をしそおもふ

と。ゑいじ給ひし うた
も しゆじやうの ためなる
あかしのうらとは。しゆ
じやうの まよひの 心なり。
しまかくれゆくとは。三かい
るてんの こゝろなり。ふね

一たびは さかへ。ひとたひは おとろふ。=一栄一落春秋、
  春には花が咲き秋には葉が落ちるところから人が栄えたり衰えたりすること
人まる=人丸、柿本人麻呂
ほの/\と・・=ほのぼのと明るくなってゆく明石の浦の朝霧のなか、
  島陰に姿を消してゆく舟を見ると、しみじみとした気分になります。古今序、409
しゆじやう=衆生、命ある者・心をもつ者の意、人間達
三かいるてん=三界流転、過去・現在・未来の3世の生死を繰り返すこと

どうやら小町の人生を通して、
人の生き方を教える、
有り難い話になりそうです。
コロリン師匠\¤\᡼\¸ 4