新メンバー3人を加えた新生透色ドロップ。

私なんかはまだまだ透色さんを知って半年足らず。

でもそんな私でさえ,里穂さんの,そしてなぎさん,奏音さん,美空さんの残像のようなものをどこかで追いかけています。なのできっとずっと透色ドロップを応援してきた皆さん,ましてや卒業メンを推していた方々の心の中などは推しはかることすらできません。

 

なので軽々に口にすることは良くないことなのかな?なんてことは分かってはいるのですが,それでもこのお披露目ライブを見たからには心の奥底に生まれた気持ちは書かざるを得ません。

 

「新生透色ドロップのこれからが,楽しみで仕方がない。」

 

 

このライブを通じて,5人の個性を強く感じました。

その一方で,まだまだその5つの個性はまじりあうことなく並んでいる。

この個性がぶつかり合い,混ざり合い,溶け合い,1つになった透色ドロップがどんなものなのか?それを見ていたいと心から思いました。

 

 

1つ目の個性,最年少のみことちゃん(卯野美琴さん)。

 

ステージ登場から最後までとにかくニッコニコ笑顔。

それも,無理をしたり作っているというわけではなく,自然とニッコニコになっちゃう,根っからのアイドル。

ダンスもMCもとにかく全力投球で,特典会では美琴ちゃんの話し声(叫び声?笑)がホール中に響き渡っていました。

 

ステージ上では,一生懸命,顔を真っ赤にしながら,それでも可愛いニコニコ笑顔で。

でもフォーメーションには人一倍気を付けていて,周りのメンバーをしっかり見わたし,また足元の立ち位置を確認したりする冷静さも持ち合わせており,きっとこのニコニコの裏(なんか“裏”って良くない表現かもですが,決してそうではありませんよ)には,周りにとても気をつかう美琴ちゃんがいるんじゃないかな?なんてことを感じました。

 

「透色ドロップで“すーぱーあいどる”ちゃんになる」宣言。

 

美琴ちゃんならきっとなれる!そう信じられるデビューでした。

 

 

第2の個性,歌もダンスも未経験のみゆちゃん(有坂望由さん)。

 

本人は特典会の時にも「ダンスが苦手で…」なんて言ってましたが,いやいや。

ダンスの一つ一つの動きがとても丁寧で。MC言葉選びを含めて,きっと1つ1つのものごとに対して,丁寧に,まじめに取り組んでいるんだろうなと勝手に推察しちゃってます。

そして何より私は“声”がいいなと思いました。

透色の楽曲ってユニゾンでつなぎ合わせられていくことが多いのですが,ユニゾンの中でも「望由さんの声だ!」とわかる声質。

煽りでもとてもよく通る声で,恐らく現体制はもちろん,前体制にもいなかった声質かな?

今まで聞いてきた透色ドロップの楽曲が,望由さんの声でどんなふうに変わっていくのか。とても楽しみなんです。

 

今回のデビューライブはきっと,めちゃめちゃ緊張されてたんだろうなと思います。

1曲終わるごとに少し安どの表情が見えたり,前半はすごくいい笑顔だったのですが,中盤以降少し疲れからか表情が硬いところもチラホラ。

でもね,そんなことデビューステージに求めてませんよ!!

固い表情の中でも,時折ついこぼれてしまったというように出てくる笑顔。

アイドル望由さんがそこにはいました。

 

「全力でやり切った公演です」。

そう言い切れるくらいのパフォーマンスを見せつけられちゃったら,もう将来が楽しみで楽しみで仕方ないです!!

 

 

第3の個性,新メンバーの中ではダンス経験がピカイチのもなたん(麻倉もなさん)。

 

以前のブログのMV感想でも書いた通り,やっぱりダンスが素晴らしい。

正直私自身はダンスというものはよく分かってない素人なので誰が言っとんねん案件なのですが,敢えて比喩をさせてもらうと,書道でいうところの「とめ」とか「はね」,「はらい」がしっかりとしているダンス。

ダンスがさらさら~っと流れていくんではなくて,なめらかさの中に“溜め”のようなものを感じるんですよね。

それがどことない“色気”のようなものをグッと感じさせるダンスになっているような気がしています。

 

あとは,腰をそらせるような動きがとてもきれいで,特に六等星から飛び出る瞬間やアンサーのダンスで綺麗だな~って思いながら見ていました。

 

MC毎に感情があふれ出てしまう熱い心の持ち主。

「“アイドル”もなを極めます」。

もなたんが極めるアイドルの行く先を見てみたい。

 

 

 

第4の個性は,かまろん(鎌房祐衣さん)。

 

いや~,プロでした。

プロのアイドルとはこういうものだということを見せつけられました。

きっと緊張もしていただろうし,気持ちも高ぶっていただろうと思います。

事実,前半のMCでも最後のMCでも感極まっていましたし。

が,浮つくことなく,ステージ上ではいつものかまろんの最高のパフォーマンス。

かまろんって振り付けだけじゃなくて,フォーメーション移動までがしっかりとアイドルなんですよね。移動を単なる移動にしない,移動までもが振り付けになっていて,それが可愛い♡そんな細かいところまで気を使えるかまろんは見ていて飽きない♪

やっぱり場数を踏んだアイドルの底力ってすげぇと思いました。

 

そしてステージ上からファンをしっかりと探してくれ,多くのファンがいる中でもしっかりとレスもくれる。

私の周りはかまろん推しがたくさんいて,青ペンライトもたくさんあったと思うんですが,アッこれはきっと私へのレス!と分かるくらいにしっかりとレスをもらいまして無事回収。

 

「新しい風を吹かせるのは新メンだけじゃないんだぞ!」

まさにその通り!まだまだかまろんのポテンシャルはこんなもんじゃないと思うから!!

 

 

そして最後,在籍年数が最長となり,グループのまとめ役となったこはさん(梅野心春さん)。

 

圧巻のパフォーマンスでした。

新メンちゃんたちに疲れの見える後半になっても,飄々と指先まで神経の通った綺麗なダンスパフォーマンスするこはさん。さすがです。

ファンとの時間をかみしめるかのような笑顔がとても印象的でした。

 

個人的には,私はこはさんの歌声が好きなんです。

今回はセトリにありませんでしたが,「星屑の夢」の歌いだしのこはさんがとても好き。

今回であれば「きみは六等星」の歌い出しがこはさんのソロで,やっぱりいい声だなぁって思いながら聞いていました。

 

さらに,今公演では重要なMCを任されていました。

おそらく今まではそこまで大きなMCの負担はなかったんじゃないかな?とおもわれるこはさん。

グループ暦最年長になり,誰がそう決めたというわけではなく,その言葉1つ1つに重みが出てきてしまうポジションでしょう。

こはさん自身もSNSで里穂さんたち卒業メンバーにMCの相談もしていたということをおっしゃっていました。

 

今回のこはさんのMC。私が追いかけ始めてからの透色でMCを主に務めていた,里穂さんをはじめとする先輩の方々に比べて流暢だったかと言われれば,そうではないかもしれません。

でも,そういった先輩の方々と同じか,それ以上だったと思ったことが。

それはこの人の言葉は“信じられる”と思ったこと。

 

“信じられる”とは必ずしも“嘘じゃない”ということではないと思っています。

アイドルって夢を語る仕事ですし,ヲタクって夢を見る生き物だと思います。

例えばアイドルが「武道館に立ちたいと思います」といったとして,もしこれが達成できないまま活動が終われば,それは“嘘”でしょうか?

私は違うと思います。

「武道館に立ちたい」という“夢”をアイドルとファンが共有できればそれは嘘ではないと思います。

 

こはさんの言葉は,透色ドロップの言葉として,少なくとも私には,このグループをこれまらも信じて応援しようと思わせてくれました。

個人のことを犠牲にしてでもグループのことを考えてくれ,新メンバーをフューチャーしようと頑張れば頑張るほど,自分のことで不安になったであろうに,それでも透色ドロップが大きくなっていくことが,こはさんの幸せだと考えてこの日まで準備を重ねてくれて。

 

「楽曲だけじゃなくて透色の関わる全てのものが好き」。

そのまっすぐな言葉は1点の曇りもありませんでした。

 


 

さて,本当に豊かな5つの個性。

今はまだ,先輩は新メンちゃんを立て,新メンちゃんたちは先輩たちに憧れ,教えを請う。

これがお互いにより信頼しあい,刺激を受けあえるようになり,切磋琢磨できるようになったその先に,5人の夢が待っているんだと思います。

 

この5人なら,きっと大丈夫。

絶対に。