イコラブの楽曲は本当にどれも素晴らしいと思っています。
もちろん,個人的にあの曲が聞きたいというものはあるし,それが入っていないと少し残念だなと思うことはあっても,基本的にはどの曲が来ても「やったー!!」という気持ちで入っていけます。
その上で,何となくですが,2つのある種の“パターン”があるよなと。
1つはややダーク系の曲調の,“聴かせる”ブロックがあること。
そしてもう1つが終盤の王道パターン。
1つ目は,今年のツアーでいえば,「poison」「手遅れ」「あのコン」「ラストノート」「狂想カタストロフィ」あたりが連なるブロックがあったかと思います。
そこまでグッと盛り上がったところを少し抑え,抑圧された心の奥底に沸々と何かを沸かせて,後半一気に爆発させる。助走のような,あるいは飛び上がるために一旦しゃがむような,そんなブロックはどのコンサートにも(少なくとも私が参戦したここ2年くらいは)あったと記憶しています。
ただ,今回の周年では,例えば1日目の「24/7」,2日目の「知らんけど」,あるいは両日ともにいかりんぐとさなつんで聴かせた「ズルズル」といった聴かせる系の曲は単発あるいは2曲連続くらいのアクセント的な使い方をしていたんじゃないかな?と。
一方で,後から考えればですが,これまでのコンサートで楽曲でつけていたメリハリは,コンセプトでしっかりとつけていたような印象です。
まずはこの周年コンサート全体と貫く“魔法”を印象付ける「絶アイ」「アイカツ」「ヒロインズ」「わた魔法」「お姫様」の最初のパート。
ユニットでアクセントをつけたあと,甘々ドロドロの可愛さでおぼれさせる,「しゅきぴ」「ドライブ デート 都内」「仲直りシュークリーム」「Want you!」
そして昨日も書いた,イコラブだからこそできるステージであるバンド・ストリングス・ビッグバンドを交えたクライマックス。
これまでのコンサート以上にしっかりとブロックのコンセプトで色分けをし,そのうえでその切り替え部分に聴かせる系の曲を入れ込むことで,すんなりとストーリー展開に入っていけたのかな?
なんて,すべて後付けで,聞いてるときはそんなこと全く考えていませんがね笑
さらにもう1つパターンは後半の畳みかけの王道パターン。具体的に曲でいえば,「青サブ」「ダイヤモンドリリー」でしょうか?
これらの曲はほ本編ラストに向かって並べられるのがこれまでのパターンかな?と思います。
が,今回はまず終盤曲の定番「ダイヤモンドリリー」をかなり前倒しにし,全体の中盤あたりに持ってきました。
さらに言えば全ツアーではセトリになかった「The 5th」「イコラブ沼」で挟み込む形で,少し珍しい位置においたな?という印象でした。
が,この曲は場所を選ばず盛り上がれる楽曲。いろいろな楽曲と合わせることができるという点からもとてもよかったと思います。
また,本編ラストに向かっては「トリガー」が本当にいい味を出すなぁと。
昨年のツアーはツアータイトルにもなっていることからツアーの初手に使われていましたし,今年のツアーではアンコールラストに置かれていたこの曲。
そういう意味では発表からある程度の時間がたち,おき場所を自由に選べるようになったところでセトリの幅も広がっていくんだろうなと,これからも楽しみになります。
(ま,6周年でもトリガーは確か本編ラストに近いところでおかれていたんですが)
「ダイヤモンドリリー」や「トリガー」といった,それほどアップテンポではないんだけど,明るい色彩で,歌詞の世界観はエモーショナルでという曲は,まさにイコラブらしさ(これは私の主観ですので異論は大いに認めます笑)だなと思っています。
そういう意味では「絶対アイドル辞めないで」もこれらや「青サブ」に加わるくらい素晴らしい曲だと思います。
が,ややメッセージ性が強すぎる分,今後どのような形で使われていくんでしょうかね?
今後がとても楽しみです♪
ここまで書いてきたように,今回のツアー,私が思っている2つのイコラブ王道パターンを少し崩した構成だったんじゃないかな?と思っています。
少し誤解を招く表現かもしれませんが,マンネリを打破した構成だったと。
(マンネリというか,それを楽しみにイコラブのコンサートに行ってたふしはありますが。)
そして,それがばっちりとハマり,まだまだイコラブは進化し続けるんだということを感じた周年コンサートでした。
究極まで“カワイイ”を表現した周年コンサート。
今年でメンバー全員が20代となり,すこし大人な方向性に行くのかな?なんて思っていたところのこの“カワイイ”全振りのコンセプト。
まだまだアイドルできますよ!やっていきますよ!というポジティブなメッセージとして受け取りたいなとおもいます。
レスでさえ受け取った側が解釈していいんですから,メッセージもいいですよね??