さて、先週に引き続いて、今週も番外編といきましょう。
先週は町田のJFL降格について書きましたが、今週はその町田に勝って昇格したチーム。
湘南ベルマーレの躍進について書きたいと思います。


湘南の躍進。それは2月の馬入の練習試合にありました。
湘南の最初の練習試合。相手は町田でした。
そこで見えたもの、それは、思い切りの良い選手の動きでした。
高山をサイドに転向させる思い切りの良さ。
確かにその頃は守備に難はありましたが、上がりに関しては思い切りがよかったです。
また、古林も一気に上がっていくシーンがありました。
他にも若手が入れ替わり立ち代わりで活躍。
目立ったのは、ホントに清々しいサッカーでした。

この練習試合を見て、湘南はプレーオフ圏内には入ると確信。
しかし、その話を湘南サポーターにしても、誰も信じません。
いいとこ一桁順位でしょという意見が大半でした。

開幕は京都戦。
世間の下馬評は圧倒的に京都でしたが、湘南がやりそうな気はしてました。
その結果、湘南は京都に勝利。
ここから一気に波に乗ることになります。
序盤は首位を快走する流れになりました。
しかし、GWの時期に勝てない時期が続きます。
それでも、1つ勝てば勢いが戻るだろうという予感はしてました。
そのまま、シーズン中はずっと昇格圏内で進むことになります。

しかし、その流れに陰りが見えたのは、9月のアウェイ岡山戦。
チョウ監督が完全に悩んでしまい、今までの3バックを捨て4バックに。
その結果、岡山に完膚なきまでやられてしまう前半に。
後半3バックに戻したものの、ここから波に乗れない状況になりました。

この後、何か乗れないなと思った時、ちょっとしたキッカケで仲良くなった方に伝言をたくしました。
『湘南らしく、思い切ってやってください』と。
確かに昇格争いのライバルに塩を贈るなんぞ何事だと言われるのも無理はないんですが、
自分が練習試合で見たあの清々しさを取り戻してほしかったんですよね。
その言葉が効いたわけでは決してないとは思いますが、その後の湘南は息を吹き返しました。
結果、最終節で京都を逆転し、昇格という結果を勝ち取りました。


今年の湘南、とにかく見てて清々しかった。
練習試合で思い切りの良さが目立ってたチームは、最後に自分達でチャンスをつかみ取りました。
やっぱりね、普段の練習は絶対にウソをつかないということを、証明してくれたチームなんじゃないかなと思います。

そして、もう1つ。
チョウ監督の采配でも、思い切りの良さが目立ちましたね。
色んな選手がベンチに入り、試合に出ました。
大槻もいい場面で得点を決めたり、永木を思い切って前で使う試合もありました。
岩上のロングスローも、いい武器になりましたね。
そんな感じで、チームが全員で戦うという雰囲気になりましたね。
その結果が、歓喜につながったと思います。
来年のJ1でも、いい意味で思い切り良くやってほしいなと思います。


そして、見ているみなさんにはさらにもう1つ。
お暇な時、是非色んなチームの練習場に行って、実際に練習を見てください。
チームが好調な理由、ダメな理由は、やはり練習から雰囲気が出ていると感じます。
その雰囲気を感じられるようになれば、また試合を見るのも楽しくなりますよ。


湘南の昇格の要因は、練習から伝わる思い切りの良さ。
本当に昇格おめでとうございました。
来年も、そんな思い切りのいいチームを期待したいです。