女優そして奏者 馬江尚子とバイオリンのローラ
年齢からいえば、
ローラの名前を先に書かなくてはならない。
御年243歳。
生まれた時代の風景は珠麗さんが細かく説明してくれている。
珠麗さんのブログ
そのローラに蓄積されている様々な人間の情や念を、今世抱きかかえ受け継いでいるのが、今回奇跡のように交わってくれた馬江尚子である。
彼女も女優の一人だという発想。
他の人では行き着かなかったかもしれない。
プロデューサーとして、
薛版楽屋において、この人が一番大事なキャスティングだったと言っても過言ではない。
稽古のほとんどを共に過ごし、
じーっと、じーっと女優達の生き様を見守り、自分の関わり方を模索していた。
その眼差しこそがが女優Vの居方なのではないかと説いた時、
静かに、彼女の蓄積が板の上に立つ覚悟を整えた。
そして本番。
果てしない奥行き。
永遠を感じさせる、絶望と愛が混在する説明し難い音色。
同じ曲を3度も弾くのに、全く違うものに感じさせる、蓄積こそがなし得た世界観の差別化。
もう言葉がない。
私はジャンルも年齢も超えて、彼女達を崇め、慕い、そばを歩かせていただこうと思う。
彼女とはすぐさまご一緒します。
私が愛する皆様に、
その音色をお届けしたいから。