ふぁみりんぐスタッフインタビュー:中島眞由美さん | ENJOY!よしかわで子育て!楽しもう♪BYよしよしねっと

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親子で過ごせる時間は、一生のうちのわずかです。楽しまなきゃもったいない!パパやママが子どもと毎日を楽しめる、そんなヒントになればと思います♪

こんにちは!ライオンママです🦁🌈

 

今月も吉川市で子育て支援をしている人たちの声を吉川市に住んでいるママやパパたちに届けたいと思います!

 

今日は美南子育て支援センター美南の風や中央子育て支援センターぴこの森で子育て支援活動を行っていらっしゃる中島眞由美さんにインタビューをさせていただきました。中島さんはよしかわ子育てネットワークの代表であり、ふぁみりんぐスタッフの一人でもあります。その他にも、吉川市の人たちがより幸せになれるような活動をされていて、私にとってはメンター(助言者)のような存在です。出身地やよしかわ子育てネットワークを立ち上げたきっかけなど、たくさん中島さんの想いを聞くことができたので、みなさんにもお伝えしたいと思います♪

 

目次

  1. 出身地と吉川に来た経緯
  2. よしかわ子育てネットワーク誕生
  3. ふぁみりんぐスタッフとして
  4. 吉川での子育て支援への想い

 

 

それでは早速、インタビューいってみよう!

 

 

 

出身地と吉川に来た経緯

 

 

ライオンママ:最初に、現在吉川市にお住まいですが、ご出身はどちらなんですか?

 

中島:出身がどこかって言われるとむずかしいんだけど、まず、実家の両親は福島の人なんだけど、当時父が静岡県磐田市で働いていたので、私は磐田市生まれました。そのあと、新潟県、千葉、福島に引っ越して、高校3年の時に東京に出て来てるから出身は?と言われると、実家が福島にあるから福島なのかな?

 

ライオンママ:一番親近感がわいているところはどこですか?

 

中島:親近感が湧いているのは、吉川ですかね。笑 自分が小さい時から人間関係をぶったぎって生きてきてるんだよね。心が多分傷つくのがイヤだから、6歳のときに「もう自分の感情を出さない」って決めっちゃって、感情の振り幅を極力少なくして30歳になるまで生きてたの。

 

ライオンママ:30歳っていうのは、お子さんが生まれるまでってことですか?

 

中島:そう、長男が生まれるまで。自分が自分らしく生きてきてなかった過去は逆にいらないぐらいに思ってる。それくらいクールに生きてきちゃってるの。

 

ライオンママ:そうだったんですね。それでは、今なぜ吉川に住んでらっしゃるんですか?

 

中島:結婚当時は、検査技師として働いてたのね。子どもができても、私は働きながら育児と両立がいいかなと思ってたんだけど、中島の両親が息子のことをね、「寂しい思いをさせた」って思っていたの。それで、「眞由美さんが仕事をやめるんだったら、一緒に暮らしませんか?」って言われたの。で、その時の私はいい人面をしたかったから、「ここでいいって言わなかったら、いい嫁じゃないよね」みたいな、そういう価値観で、自分で仕事をやめることとかを全く真剣に考えずに「はい」って素直に言って、縁もゆかりもなかったんだけど、吉川に一緒に住むっていうことになったの。お父様お母様が土地を選び、建ててくれた家にパラサイトしたんです。それで、子どもを産んで1ヶ月後、育休が明けた時に退職し、退職と同時に吉川にくることになったんです。私としては、それまで人に合わせて生きてきたストレスがあったのに、「もうこれからは大好きな旦那さんとかわいい子どもと幸せしかない!」と思って吉川に引っ越してきました。

 

ライオンママ:で、住んでみてどうだったんですか?笑

 

中島:お父さんお母さんは、すっごくいい人なのよ。アドラー心理学でいうと、課題の分離が出来てる方。でも、やっぱり全く違う価値観の人が一緒に暮らすって、相手がいい人かどうかとかっていうのは置いといて、それこそ109歳まで生きた当時93歳のおばあちゃんが一緒だったから、あの核家族じゃない一軒家ってえっらい狭いのよ。それに、これまで仕事をして対等だと思っていた旦那さんが息子になっちゃった感覚があった。今思えば、勝手に私がそう卑屈になってただけなんだけど、当時の私は旦那さんがどんどん息子になって俺様になって、私はどんどんビクビクしていい人でいられなくなっちゃったって感じ。いい人ではいられないし、イライラが出てくるし、今まで自分が知らなかった私がいっぱい出てきちゃうし。ましてや、友達ができなくて、ちっちゃいユウジを抱っこしてぐるぐるお散歩して、でもその時はなかなかそんなちっちゃい頃から外に出ているひともいなく、ユウジが1歳になるまで友達ができなかった。ユウジが生まれて1年間、そんな感じで辛くて、でもユウジが一歳のときに初めてできたお友達がふぁみりんぐスタッフの川上裕子さんだった。イチョウの木の下にゆうこりん(川上さんの愛称)がベビーカーを押しているのを見つけたときには、「うわー!友達になれるかも!!」みたいになって、彼女と友達になれたから私の吉川ライフが始まった。状況は何にも変わらなかったのに、友達と喋られるってだけなのに、なんて幸せなんだっていう体験をしてるから、しゃべる場を作りたいと思ったの。

 

 

よしかわ子育てネットワーク誕生

 

ライオンママ:川上さんとの出会いが今のよしかわ子育てネットワークの原形ってことですか?

 

中島:そうだね、でもこれはママ友ができたっていうだけのエピソードなんだけど、一人目がうまれて、友達ができてすごい楽しくて、ユウジが4歳のときにおあしすで子育て広場プーさんたちがイベントをやっていて、行ったのよ。その頃、シュウジ(二男)が1歳で、スタッフの人におんぶしてもらって、久しぶりにユウジと目が合って遊んだの。もしかしたら下の子生まれて初めてだったんじゃないかぐらいの感覚になったって、「こういうのが最初にあったら吉川にもっと『いらっしゃい』って言ってもらってる気持ちになったのに」と思った。でも、自分でやろうなんて思っていなかった。で、それを見ていた米山さんっていうおばちゃんがトントンって肩叩いて、「あなたみたいなね、当事者のお母さんが子育て支援をやった方がいいのよ」って言って、でも私は「せっかく子育てが楽しくなったばっかりなのに、なんで私がめんどくさいことしなきゃいけないの?」みたいな感じでずっと断っていたの。なのに、私が多分ちょっと子どもに対して関心がある親になっていきそうっていうことがその人はわかっていて、おひさま園に入ったと同時に、またトントンって声がかかって、だんだん断るほうが面倒くさくなってきて、サカモトアサヒくんっていう子のママと2人で、「アサヒくんとシュウジくんを遊ばせる会でいいじゃん」って言って初めたのがスタート。最初は、「どうやる?身の丈に合った子育てサークルから作ろっか」みたいなそういう感じ。

 

ライオンママ:そこがきっかけになるんですね!

 

中島:そう!そこがきっかけ。吉川に何もなかったから、シュウジくんとアサヒくんをあそばせる会っていうので、わんぱく広場っていうサークルを作ったら、うわーっと参加者さんが入ってきて、総勢70人の3つの子育てサークルになった。そしたらいろいろ問題が出てくるのよ。「あの子インフルエンザだったのに、次の日サークル来てる」とか、「お菓子持ってくるとあの子ばっかり食べちゃうんだよね」っていうような問題とか、「いやいや、それ自分たち当事者同士で話合ってくれよ」って、思ってたんだけど、「他のサークルは問題対処とかどうやってやってるんだろう」ってふと思って、いろんなサークルに声かけ始めて、「どんなふうにやってますか」って聞いていくうちに「これ支援サークル立ち上げようよ」って言って、「ままりんくる」っていう支援団体も立ち上げたの。当時、子育てサークル3つと支援団体1つの合計4つの団体を運営してた。それを、2年ぐらいやって、多忙だと思うでしょ?でもね、それまで私は本当に家の中にしかいなかくて、旦那さんの帰りを1人で待ちわびていて、イライラしてた。私にしたら、やっとユウジくんのお母さんとしての私、中島さんちの奥さんとお嫁さんとしての私、この二つの立場じゃない私がでてきて、「私を生きている」っていう感覚がものすごくあって、だから子育てサークル始めてからの私はやっぱすごく楽しかったし、生き生きしてたし、旦那さんも今まで何か暗い顔して、ビクビクしている私から「今日こんなことあったの!」ってにっこり笑ってる私をみてる方がそりゃ気持ちがいいじゃない?

 

ライオンママ:そうですね。では、子育てネットワークはどうやって作り上げてきたんですか?

 

中島:最初は、埼玉県の政策の中で、「子育てネットワークを立ち上げていくのがいいですよ」ってなって、当時の市の担当者さんが10人くらい子育てに興味関心がある人たちを集めたの。その中に、やまもっち(山本さんの愛称)とか田原さんとか古川さんとかゴウヤさんとかいたの。「共働という形でなら、立ち上げます」とか言って、立ち上げることになって、行政は簡単に考えてたけど、私たちは「心を動かす」ていうことをすごい大切にしたかった。だから、「心を動かすことに手間と場所とお金かけて」って言って、立ち上げたのが2004年。

 

 

ふぁみりんぐスタッフとして

 

 

ライオンママ:それでは、ふぁみりんぐで中島さんがスタッフさんとして入ってらっしゃるときに、どういうふうな気持ちで子どもたちやママたちと接していらっしゃるんですか?

 

中島:私、今は管理者っていう形だけど、本当は現場にいるところからスタートしてるんだよね。現場でお母さんたちと子どもたちと一緒にいるがすごく楽しくって、ありのままのお母さんたちとお話していきたいし、私達はママたちに近いからこそ大事だっていうふうに思ってるし、地域のこと知ってるの私達だと思ってるし、その精神は今でも変わらない。で、今の立場が実は私はすごく寂しいなと思っていて、要するに、子育てネットワークの管理者みたいな位置になってしまったことが、寂しくて、自分としては近くにいるつもりなのに、お母さんたちからすると遠い人になってることもわかってる。でも、誰かがここ(管理者)やんなきゃいけないじゃん?現場にいたかったのに、管理者が必要、だけど誰かがやらなかったら、市からいろんな事業の受託までもらえない。みんなにとって良い場を作るには、誰かが管理をしなきゃいけないんだよ。一番楽しくないんだけど、でもこの楽しんでる人たちを見るのが楽しいっていうふうに一生懸命持ってった感じだった。だから、たまにスタッフとして入ったとき、本当私嬉しくてしょうがないの!子どもが泣いているのも、お母さんたちが苦しいのも、本当にそうだよねって思うし、「今どんな世界が見えてるんだろう」っていう気持ちになる。「今どんなふうに見えているから、こんな気持ちになってるのかな」とか、「今どんなふうな興味関心があって、今日はこの人来てるのかな」とかそんな気持ちで見ている。「この人はどういう関心を持って、今日来てるんだろう?」っていうのをわかりたいと思いながら、接している。

 

ライオンママ:私もいつも中島さんがスタッフとして入っていらっしゃるとき、すっごく寄り添って私の話に関心を向けてくださるのが、本当に嬉しく思っています。

 

中島:あとね、子育てで何か困ったときに、何かのきっかけがあって「よし、私これやってみよう」って思うときに、一緒に寄り添えるスタッフになりたいと思ってる。お母さんたち自身が子育てに興味関心をもって「できないよ」って困りながらも自ら動くと、子どもも自分たちの興味関心を見つけて自ら行動できる人たちに成長して、結果後から子どもが自立して子育てが楽なんだよ。それこそ、オムツ外しだったりとかトイレトレーニングとか断乳とかって「もうできない無理です」って言いながら、何かのきっかけで「やってやる!」と決めて行動したら、変わったりするじゃない?結局、オムツ外しや断乳みたいなことはこの先もあるわけよ。子育ての課題を幼稚園の先生とかにやってもらうと、結局は子どもが少し大きくなって、次は宿題とかゲームとか携帯とか小遣いとか、そういう課題に向き合っていかなきゃいけないんだよ。いつかは向き合わなきゃいけない。でも一人で向き合うのではなく、お母さんたちが「向き合う」って思った時には、寄り添っていたい。そして、お母さんたちのイライラを「子どもの自立を応援する前向きなイライラ」として捉えられるようにお手伝いしたい。なんか、うちの息子のユウジがね、高校になったときにね、「いやぁ、俺って割と自分でちゃんと考えて行動できてるらしい」みたいなことを言ってて、「なんで?」って聞いたら、「朝学校行って友達が『お母さんが起こしてくれなかったから、朝から俺腹立った』って言ってるの見て、はぁ?って思ったんだよね。」って言ったのよ。ユウジからしたら「そんなの、自分で起きればいいじゃん」ってなったみたい。それって、友達は起こされてることが当たり前になってたから腹が立ったわけでしょ?「なんで起こしてくれないんだよ!言ってくれりゃいいのに!!」って子どもがどんどんイライラするより、「そんなの自分で起きるのが当たり前だから、そこでイラつく必要ある?」ってなってる子どもの方が自立しててお母さんも楽じゃない?

 

ライオンママ:自立していると自分のことは自分で幸せにできますもんね。

 

中島:そうそう!自分の課題は自分で解決するっていうのを小さいときからやってると、もちろん息子と喧嘩するけど、立場の主張し合ってるだけで、「それってこうだよね?」とかっていうのを対等に言い合うけど、ヒステリックじゃない意見を言い合う関係が育つ。小さいうちにお母さんは「おぇっ」「しんど」「イライラする」ってなるかもしれないけど、子どもが小さい時に小さい課題をちゃんと子どもと向き合って解決する。もちろん私だってイライラしてたよ。今はいい関係築けてるって見えるかもしれないけど、私だってめっちゃイライラしてたから。でも「嫌!」って言いながらも進むイライラを選択してきた。

 

吉川での子育て支援への想い

 

ライオンママ:そうなんですね。それでは、最後に、吉川市の子育て支援がどういうふうに成長していって欲しいですか。

 

中島:子育てネットワークはじりじり18年かけてやってもみんなに認知してもらうのは本当に難しくて、それはもう毎年の課題。だからこそ、ふぁみりんぐスタッフをわざと20名以上雇ってるのね。それはやっぱり「いろんな多様な価値観で多様な人を受け入れる」っていう使命が子育てネットワークにはあるから。あとは、この吉川に住んでる人たちがスタッフでいることで、道端で会うことができるじゃない?川上さんなんてね、そこで外国人の方を見つけたら、話しかけちゃったりするのよ。みんな吉川市の人を想って仕事をしてる。そのボランタリーなマインドみたいなのが育っているのがとっても誇りに感じてる。私はアドラー心理学が大好きで、自己受容·他者信頼·貢献感が上がると人は幸せって感じるの。貢献していくっていうことで自分たちの幸福感が上がる。職員も幸せな気持ちでいることで、幸せな人を増やす。そういう考えを持ってる人がじわじわと増えていけば、相手を落として自分の幸福感をあげるというやり方ではなく、自分自身を幸せにしていくっていう力が強くなってくると信じてる。「子育てネットワークなんて知らない」って人もいるけど、そしたら「そうですよね、じゃあどうしたらいいと思います?」って、目的論で話す。そして、「教えて!その意見めっちゃ大事なんです!」ってなるの。耳に痛い話ほど本当にありがたいと思ってる。だからこそお母さんたち傷つくことを恐れないで欲しいし、傷ついたときほど、本当に成長だと思うし、傷ついたときほど誰かに話して、「必要だった気づき」だったねと思えるくらいになってもらいたい。こんな風に言うと変な風に聞こえてしまうかもしれないけど、傷つくから葛藤するからこそいいものが手に入るから、そんな辛いこともいいことに変わるチャンスがいっぱいある吉川市にしたい。自分で自分の行動を決められる人を増やしていきたいって思ってる。

 

ライオンママ:ありがとうございます。中島さんの想いが聞けて、私は勇気づけられましたし、これから頑張ろうって思いがいっそう増しました。

 

 

何度も支援センターに足を運んでくださっている方、まだ行ったことがない方に、「中島さんにまた会いにいきたい!」「中島さんと話してみたい!」と少しでも感じてもらえたら嬉しいです。ふぁみりんぐスタッフはいつでもみなさんのお子さんの成長を一緒に見守ってくれるママやパパの味方です。美南の風やぴこの森で皆さんのことをお待ちしているので、ぜひいらしてくださいね♪

 

 

 

子育てサロン『ふぁみりんぐ』事務局

 

ぴこの森 (吉川市中央子育て支援センター)

TEL:048-971-8865 住所:吉川市吉川団地1-7-106 吉川団地名店会内

(受付時間帯 サロン開催日の10:00~15:00)

 

美南の風 (吉川市美南子育て支援センター)

TEL:048-983-5267 住所:吉川市美南4-17-3 美南小学校併設の公民館内

(受付時間帯 サロン開催日の10:00~15:00)