アンプ修理?木工修理? | 北海道の中標津から

北海道の中標津から

北海道は中標津(なかしべつ)から楽器屋スタッフが
日常の呟きを「超」マイペースでお届けします。

またしても久しぶりのアップ・・・滝汗

困ったもんですゲロー

 

今回のお仕事は・・・

 

「ベースアンプからバリバリ異音がする!」

とのご依頼。

 

どれどれ。

確かにボリュームを大きくすると割れた様なサウンド。

しかし絞れば問題無し。

スピーカーを経由しないヘッドフォンでも問題無し。

スピーカーコーン破けてる?

 

先ずは前面から固定も含め、4発それぞれチェックします。

何とも無いぞ???ゲッソリ

キレイなもんですウインク

 

原因を特定出来ず戻してしつこく音出しチェック。

スピーカーを経由しなければ大丈夫、だけどスピーカーには問題無さそう・・・

ボリュームを大きくしない限り問題は出現しない・・・

 

ビリビリバリバリ鳴る状態で暫くの間いじくりまわしていると変化が!ポーン

「特定の条件で異音が消える!!」

 

特定の条件とはアンプの背面を触る事でした。

「まさか・・・アンプ/スピーカー以外に原因が?!」

またもバラして確認です!

結果は・・予想通り・・ 「筐体」 でした真顔

(このスピーカーが埋め込まれている黒い箱です)

 

中央部の表板と裏板を固定している柱の接着が外れてました!

(裏板を内部から押すと浮くので見ただけでは判断不能)

低音のパワーは凄まじく、ビリビリバリバリの異音は振動で柱が裏板を叩く音だったのです。

「こんな部分が外れるんだ・・・」

「じゃあ原因も判明したし接着だ!」ウインク

 

・・・とは言え、柱/裏板は中から強く押すと離れる状態で

無振動の状態では隙間がありません。

タップリ接着材を注入して、キッチリ接着しないと安心出来ませんので

全てのスピーカー、作業に邪魔な内装材を避けて

小型のジャッキを筐体内に入れて裏板を浮かせて隙間を確保し

柱の接合部全面にタップリと接着剤を塗布した後、24時間圧締します。

確実な接着を確認したら元通りに戻してチェックです。

 

意外な部分に原因があった修理でした。

余計な先入観は回り道の原因になりますね(汗)

今回も勉強になりました。