Dプレーン理論の注意点 | 日々是ゴルフ

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18歳:ゴルフ場研修生に(ゴルフ未経験)
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31歳:アマチュア復帰
33歳:皮膚筋炎発症
現在:ゴルフインストラクターとともにベストスコア67更新を目指し活動中!

みたいな変わった経歴のゴルファーが綴るブログです

こんにちは。阪神タイガース38年ぶり日本一おめでとうございます。38年前は記憶にございませんが、2003年、2005年はよく覚えています。JFKすごかった。

 

 

 

さて。今回はDプレーンにまつわるお話。なんかゴルフダイジェストオンラインさんのランキングに急に上がってたのでちょっと書いてみようかと。

 

とはいえ、これはもうすでに当然のものとして皆さん知識とは共有されているとは思うのですが、要はフェースとクラブ軌道が弾道に与える影響の話です。

 

 

いわゆる「旧理論」と呼ばれるものが「振った方向にボールは飛び出して、フェースの向きに曲がっていく」というものですね。

 

Dプレーンはまあ逆で、「インパクトしたフェースの向きにボールは飛び出し、フェースの向きに対してどうクラブヘッドが動いていたかでどう曲がるか(回転軸)が変わる」というものです。

 

 

ちなみにわたしは師匠に旧理論で指導されておりました。林の中からスライス掛けようとしてよくすっぽ抜けて右の木にぶち当てていたことが思い出されます。フェース右向けてんだから当たり前だ。

 

 

このDプレーン理論は、提唱されたのは1999年ともう20年以上も前なのですが、日本では比較的浸透するのが遅かった印象があります。まあぶっちゃけわたしが師匠に教え受けてたのが大体2008年ごろで、バリバリのプロゴルファーがそういう認識だったのだからさもありなん。

 

 

この件について師匠と(恐ろしくて)話したことはないですが、旧理論でもうまくなる人はうまくなるのは事実でして。

 

といっても旧態依然の教え方を肯定するわけでも否定するわけでもなく、特に今はいろいろな情報が駆け巡る時代なので、そういう情報はしっかりと入れつつもそういう「事実」だけがすべてでもないというとらえ方は大事だなと思う次第です。

 

 

そもそもDプレーン理論もフェースの向きがボールが飛び出す方向に及ぼす影響はドライバーで85%、アイアンで75%ということなので、仮に5度打ち出し角度が左にズレた場合、1度はフェース向き以外の要素もあるわけです。

 

ドローを打つためにインサイドアウトにスイングし、フェース面を目標に対してオープンに使っても、スイングは絵に描いた二次元ではなくイン・アウト以外にもアッパー・ダウンという要素がある三次元的なものでもあるため、最下点の位置コントロールによっても軌道は変化してくることにも注意が必要です。

 

 

最近はこのあたりを計測できる計測機器もかなり普及してきたこともあるため、自分の軌道がこうなっているということを認識できる方もいらっしゃいますが、ではそれをどう修正するのか、また修正したときに他の部分にどういった影響があるのかも見極めなければいけません。

 

 

Dプレーン理論は計測した事実に基づく理論なので参考にすべきものですが、それをどう使うか、ということも考えなければならないことでもあります。

 

プルスライスを打っている人に、それを修正するのに「じゃあインサイドアウトにフェースをオープンにして振って」といってもできるわけがないので。「なぜプルスライスになっているのか」をちゃんと究明して、その人にとってしっかりと振る感覚を持ったままでそれを修正、もしくは活かすようにしていかなければならないわけです。

 

 

んで、それを教えるのに絶対にDプレーンを知ってなきゃいけない、ってことはないわけですよ。もちろん知ってるに越したことはないですけど。なんでもかんでもダウンブロー!インサイドアウト!シャフトを立てて!シャローイング!とか言ってるのは論外ですが。

 

 

自分のスイングを考える上でも、人のスイングやクラブを見る立場としても、こういう計測による事実と実際の感覚や修正するにしても「ではそれはコースで実際にモノになるのか?」ということをしっかり見極めていかなければいけませんね。