日々是ゴルフ

日々是ゴルフ

18歳:ゴルフ場研修生に(ゴルフ未経験)
25歳:地元徳島へ戻り就職
31歳:アマチュア復帰
33歳:皮膚筋炎発症
現在:ゴルフインストラクターとともにベストスコア67更新を目指し活動中!

みたいな変わった経歴のゴルファーが綴るブログです

こんにちは。テーラーメイド新作もキャロウェイ新作も早速ツアーで活躍を見せていますね。

GOLF WRXにコリン・モリカワ選手の使用クラブも上がっておりました。事前情報ではQi10MAXを使用するということで私は懐疑的ではありましたが、

 

 



せやろな。
 

まあSIM(初代)からMAXは無理だよ。形状的にも性能的にもおかしいよ。

 

 

ネリー・コルダ選手はまだわかるんですよ、前がTSR1だし。これもかなり手を入れてるだろうなーっていうのは想像つきますが。

 

 

ヘッド重量はその想像の話。

 

タイトリストTSR1は、USブランドとしては珍しい軽量帯のクラブになります。

とはいえ、各メーカーこのあたりのクラブは昔は日本専用だったのですが、最近は本土でもこの重量帯のクラブというのが需要があるらしく、かなり力を入れてきています。ピンのHLシリーズとかもそうですね。

 

両社とも総重量で270g台と、所謂シニア向けクラスの重量になります。

 

このあたりの重量にするには何を削るかっていうと。まずはシャフトが大体40g台になってきます。

各社が軽量クラブに力を入れだしたのは、この重量帯のシャフトでもそれなりにしっかりしたモデルが作れるようになった、という技術革新が大きいです。基本的にクラブの進化はモノの製造技術の進歩と直結します。ここ重要。次に人の感性が適合できるか。クラブメーカーの開発や設計は市場に流れてるものより数段先を行ってます。キャロウェイなんかはたぶん数世代先のモデルまで構想段階ではできてるんじゃないかな。

 

 

話がそれましたが。シャフトを削るといっても60g台で総重量315gくらいのものを20g削ったところで295g。あと20gどこで削るかっていうと、次はグリップ重量です。

 

だいたい315gくらいのドライバーに装着されているグリップは50g前後なので、計量モデルはこれがだいたい40g前後のものが使われているものが多いです。モノによっては30g切ってるものもありますが(ゼクシオなど)。

 

これで280g台前半なので、後はどこを削るかっていうとのこるゴルフクラブを構成する要素はヘッドなので、ヘッド重量を削ります。ここが重要ポイント(タイトル通り)。

 

 

ヘッド重量はトンカチを想像してもらうとわかりやすいですが、単純に軽くすると振りやすくはなりますが打点でモノに与えるエネルギーがもろに下がります。なので、軽量化には製造技術ではなく物理的な限界点があります。

 

これが大体185gが分岐点と言われています。これより軽くなってしまうと、振りやすくなってヘッドスピードが上がるよりボールに与えるエネルギー効率が下がるデメリットの方が大きいそうです。

 

 

一般的なドライバーのヘッド重量は最重量のモノが(スリーブも込で)だいたい200g台半ばで、通常で200gに届かない程度です。

 

 

で、こうなると「ヘッドスピードが上がるならヘッド重量軽い方がいいじゃん」となるんですが、そうは問屋が卸さないのがクラブ開発。軽くすると、今それこそ話題の慣性モーメントも下がります。

 

まあそりゃそうですよね。モノとモノがぶつかったとき、軽いものがぶつかるのと重いものがぶつかるのでは当然のようにブレやすさが変わりますので。

 

実際に今回発売されたテーラーメイドのQi10、10kを謳うMAXとノーマルでヘッド重量が5gくらい違います。MAXが重いです。

 

もちろん重いと振りづらくなるので、MAXをノーマルやLSより少し短くする、という手法で振りにくさをカバーしています。

 

 

 

長さの話をし始めるとちょっと長いどころじゃ収まらなくなるので、重量の件に話を絞ります。

 

 

このヘッド重量なんですが、想像以上に「適正重量」が人によって違います。慣性モーメントが大きくて振りづらい、というのは確かにあるんですが、個人的には「慣性モーメントが大きいクラブ」は基本的に「ヘッド重量が重い」ので(それを考えるとヤマハのUD+2とかは軽くて慣性モーメント大きいので実は結構すごいクラブ)、それで振りにくいのもあると思っています。

 

なので、慣性モーメントを大きいクラブは使いたいけど振りにくいという感じる方は、シャフトの重量帯を10g程度軽くしちゃうのも一つの方法ではあります(短くするのもいいけどそれだとうまみが減る)。

 

 

また話がずれた。話はネリー・コルダ選手にまで戻りますが、TSR1→Qi10MAXというのはヘッド重量の変遷的にみるとすごい違和感があるんですよね。TSR1はそうとうヘッド重量は軽い方なのに対し、Qi10MAXはかなり重い方なので。

 

こうなるとTSR1を重くして使っていたのか、Qi10MAXを軽くして使っているのかどっちかかなと思います。軽くして使ってる場合はたぶんMOI10kじゃない

 

 

プロのクラブ変更はこの辺もツアーバスで調整できるので、考慮して調べることが必要ですね。

 

 

ドライバー選びの際はこのヘッド重量とかも気にすると自分にとって振りやすいクラブが見つかりやすいと思います。

 

 

この話めっちゃ長くし話すことまだまだありそうなんでそのうち新しく記事にします。

 

それではまた。

 

 

 

 

こんにちは。あんまりいろいろ書くと怒られそうだけどまあほぼ匿名でやってるしいいよね黒野です。

怒られそうなことを書きます(宣言)。

 

 

さて。こないだアップしたQi10MAXとG430MAX10kの記事が普通に伸びている事実。皆さん新製品好きね。

というわけでまたも新製品のお話です。味を占めたとか言わない。

 

タイトリストからプロV1シリーズにニューボールが。その名も「プロV1xレフトダッシュ」。

 

画像はタイトリスト公式サイトさんよりお借りしております。

 

V1XとV1の間の打ち出し角は保持しつつ、スピンを減らした高弾道低スピン系ボールですね。

タイトリストは高弾道系のV1xが高スピン、中弾道系のV1が低スピンと、他のメーカーのスピン系とはすこし傾向を変えていたのですが、その中の高弾道低スピン系ボールを補強しに来た感じですね。

 

V1X好きで使ってたけどスピン量が多いんだよなーとかの感想を持ってた方とか、他メーカーのスピン系ハードタイプを使っていて、タイトリスト試したいけどスピンが多くなるのはちょっとなーとかいうかたに良いスペックではないでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

さて。ここからは実際の話。メーカーさんは読まないでね。

 

勘の良い方は気づいていると思われます。あれ、パッケージデザイン違くね? と。

 

 

そうです。このレフトダッシュ、新発売というよりはアメリカでは普通に売っている商品でして、それを今回日本にも導入しよう、という動きなわけです。

 

まあこの辺は事情通の方なら知っていることですね。レフトダッシュとかレフトドットとか、アメリカ限定で発売されてたりPGAストア限定だったりで前からあったりするので。なんにせよ日本でも普通に買えるようになるのは良いことです。変な値段で並行輸入売ってたりしてましたね。

 

 

で。もう一つ。もっと勘の良い方(観の良い方)は気づかれていると思いますが、

 

 

 

そう。マークが違うのです。

 

このマーク、他のボールでもそうですが、基本的に世代交代ごとに変わります。

ちなみにV1シリーズのレフトダッシュのこのマーク、2世代前のものです。今のが23年モデルなので、19年モデルの亜種ってことですね。まあレフトダッシュってこのころからずっとアメリカでは売ってたしな

2世代前のボールをさも新製品のように売るのはどうかと……。

 

 

まああえて細かくは言うまい。性能的に今のと一緒に売っても遜色ないですよってことやろ(ハナホジ

別にメーカーさんに秘密の話聞いたわけじゃなく調べたらわかる範囲の話だし……。

 

お値段は現行23年世代から値上がりしたのとおなじ実売価格\7,150だそうです。19年モデルなのに。材料費上がってるからね、しかたないね。

 

 

 

ぼくは3月くらいに発売されそうなBSのニューボールを試してみようと思います。スリクソンXVいいんだけどちょっとやわらかくなりすぎてちょっとなー。

 

 

まあその前にラウンド行けって話ですが。

 

あ、今年は行きましたよ。すげぇ、年12回ペースだよ(昨年は4ラウンド)。

 

スコアは85でした。は、半年以上ぶりだし練習もできてないし……言い訳にならんか。

 

ここ2年くらい悩まされてる親指付け根へのダメージが少なかったのは良い兆候でした。スイングからグリップから考え直した買いがあるってもんです。

 

 

 

それでは今回はこの辺で。まあこんな場末のブログに怒ってくるメーカーさんはいないと思いますが、怒られたら消します。消えたらそういうことで。

こんにちは。長いタイトルだな。最近のライトノベルやアニメはすげえタイトル長いですけどあれでもう見なくていいやってなるのは私だけでしょうか(どうでもいい)。

 

 

さて。毎年恒例の新製品発表ラッシュの時期ではあります。テーラーメイドとキャロウェイがしのぎを削るのは本当に恒例行事ですが、今回はそれにピンもひっそりと混ざる形。

 

個人的にはドライバーよりもピンのブループリントSアイアンに食指が動くのですが、今回はドライバーについて。それも同じMOI――正確にはクラブヘッドの慣性モーメントになるのですが、上下左右合計10K超えを謡ってきたピンの【G430MAX10K】と、テーラーメイドの【Qi10MAX】の違いというか、たぶん一般ユーザーには伝わっていないであろう二機種の方向性について語ってみようと思います。

 

 

まず、MOIを上げる目的に関しては両社とも同じです。これはMOIが大きい=芯を外してもボールフライトに対する影響が少なくなる、というのはゆるぎないことです。

 

左右に関しては5900g・㎠で規制されているため、今回の10Kというのは左右と上下も慣性モーメントを大きくし、タテのブレに対してもミスヒットに対する許容性を増やした、ということになります。タテとヨコそれぞれの慣性モーメント合計値が10000超え、ということですね。

 

要はフェースの下目で打っても上目で打っても弾道に差が出にくい、というわけです。

 

 

最近はこの大慣性モーメントに関しては、「慣性モーメントが大きくなりすぎると振りにくくなってスピードが落ちる」などともいわれてますが、それは安定性とのトレードとなりますのでどちらがいいとは一概には言いにくいですね。好みによるかと。

 

まあ実際に慣性モーメントが大きいクラブは私自身も振りにくさは感じるため、ヘッドスピードも幾分落ちるんじゃないかと思うのでスパッと振って飛ばしたい方はある程度慣性モーメント小さめの物を選んだ方が好みに合う気がいたします。

 

 

閑話休題。一度まとめると高慣性モーメントは

 

・メリット

  芯を外してもフライトへの影響が少ない(飛距離・方向性共に)

  クラブの挙動が一定になりやすい

 

・デメリット

  ボールフライトを操作しようとしても変化が出にくい

  振りにくさを感じることがある

 

 

みたいな感じになります。

 

 

で、肝心の今回のピンG430MAX10KとテーラーメイドQi10MAXのクラブとしての方向性の違いですが、メリットを優先させて開発したのがQi10MAXで、デメリットをむしろメリットに変えようとして開発されたのがG430MAX10K、といったところです。

 

 

どういうことかというと、

 

テーラーメイドQi10MAXに関しては想定メインユーザーはメリットをそのまま享受できる「ヘッドスピードのあまり速くない、打点ブレもある程度出てしまうクラブに『やさしさ』を求める人」になります。

 

打点のブレとスイングのブレをそのまま高慣性モーメントが助けてくれる人ですね。ミスヒットやミススイングでOBになってしまうボールをラフでとどめてくれる、というよく一般的に言われている「やさしさ」に特化したドライバーです。ドライバーに悩んでいる人の平均飛距離を伸ばしてくれるタイプ。

 

 

対照的にピンのG430MAX10Kに関しては、むしろヘッドスピードが速く、高慣性モーメントがおこす振りにくさを安定性に寄与させたうえで多少芯を外しても振りぬいて飛距離を伸ばすタイプのドライバーです。

ヘッドスピードが速い人が細かい操作性は気にせずドライバーを振り回して遠くまで飛ばそうとするタイプ。慣性モーメントが低いと機敏に動きすぎて難しくなる、という人ですね。

なので、味付けとしては「G430MAX」の10K版、というよりは「G430LST MAX」といったほうがピンとくると思います。

 

ピンはPGAツアーの選手が使うタイプ、といえばわかりやすいでしょうか。Qi10MAXはあまりプロは使わないと思われます。まあコリン・モリカワ選手とかは使うみたいですけど。SIM使う人が継続して使うかなぁ……。ジェルとか入れて10Kじゃなくなってんじゃねえのか。

 

 

基本的にはスピン量の多い少ないが大きな違いです。Qi10MAXが多め(多すぎることはない)、少ないのがG430MAX10K。

 

 

両メーカーとも慣性モーメント10Kを謳っているため競合する、と思われがちですがタイプとしては全く別のクラブですので注意が必要です。ピンならQi10MAXと競合するのはG430MAX10KのHL(軽量版)かなぁ。重量帯が違うのでG430SFTかな。

 

 

 

個人的な感想を言わせてもらうと、これには一応理由というか見えてくるところがありまして。

 

テーラーメイドは初代のステルスがすごい売れたのですが、そのぶん普段テーラーメイドを使わないような層の人も購入して「ステルス(≒カーボンフェース)は難しい」というちょっとこちらから見ると理不尽な評価がついてしまったところがあるんですよね。

ちょっとそこを払拭するためにもステルス2のHDとかはかなりテーラーの本流っぽくない感じになっていたのですが、今回のQi10でさらにそこを補強しに来た感じです。

 

 

ピンは普通にMAXとLSTの間、名器と名高いG400MAXの後継となりうるところを狙って出してきた感じですね。あとは2年サイクルなので、どうしても話題性という部分で存在感が薄くなっちゃうのでこの時期だったのかな、と。ターゲットユーザーはそれほど広くないですしね。限定というわけではないですが、なんとなくですが品薄気味になって販売終了しても中古価格とかも下がりにくいクラブになるんだろうなーという感じがします。

 

 

たったかと走りぎみの解説ではありましたがいかかでしたでしょうか。まだ両社とも試打クラブは出回ってない(ピンは今日から、テーラーメイドは来週から)なのでぜひ打ってみていただいて、私の言うことも何となくわかっていただけたらなぁと思います。

 

 

キャロウェイはなんか慣性モーメントなんていらねぇ、AIフェースで何とかすんぜ感がでててこれはこれで面白いですが。

 

まあせっかくの年に一度のお祭りみたいなものなので、みなさん楽しんでいただければと思います。

 

 

それでは今回はこの辺で。