ハイネケンCMの話。 | Yoshitaka Blog. ~Dancer Life in Amsterdam~

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2005~2009 NY、2012~2014 London、
2016~ now in Amsterdam。
UK Jazz Dance x Japanese Folk Art

昨日、日本のテレビ番組アンビリバボーにて
ハイネケンのCMが放送され、何人か友達からメッセージ頂きました。
そのCMは豪華客船の上で主人公がどんどん何人も入れ替わっていくのですが、自分がその最後を演じています。
2014年に1年間世界で使用されましたが日本では放送されてないので、おそらく日本のテレビで初めて流れたと思います。


このオーディションは2013年4月にロンドンのダンススタジオで行われました。
イギリス中からTap dancerを集めて行われていたのですが、僕は自分のエージェント(事務所)から「お前はTap dancerじゃないけどいいからQuick foot stepしてこい」と送り出されました。
指定された時間に行って30秒くらい持参した音源でカメラの前で踊って終了。
1週間後くらいに電話で合格の連絡が来ました。
後で聞いた所、ディレクター、ハイネケンの方達がビデオを見てかなり気に入ってくれて、2次オーディションなく決まったそうです。

2012年4月にロンドンに来て、1年間IrvenやWayneからUK JAZZ DANCEを吸収出来たからこその結果でした。

Irvenに報告するととても喜んでくれました。
撮影するバルセロナに発つ前日もIrvenと練習してて、その時に「ステップが大振りでパワーが散るからもっと狭い範囲でパワーを凝縮してステップしてみろ」と言われました。

そしてバルセロナの海岸に造られた豪華客船の撮影セットに付いて自分の踊る場所を確認すると、なんと小さなテーブルの上でした。Irvenのアドバイスそのままというか、これ以上ないアドバイスでやっぱり彼は神懸かり的に凄いなと思いました。

実はテーブルのサイズは映像に映っているのよりもっと小さいものでした。脚も小さくて不安定。
試しに踊ったらやはりかなり危ない。
ダンサーは自分の体が資本。守る事も自分の責任です。なのでこれは制作サイドにしっかり要望を出し、少し大きいテーブルに替えて脚は床に固定してもらいました。
あと、実は靴も他の出演者と違います。衣装で用意されてた靴が普通のドレスシューズでソールも硬くてツルツルしてテーブルの上で踊るには危険だったのでその日の内にバルセロナのショップを周り、踊りやすい靴を探して、撮影に使用しました。衣装デザイナーを説得して。


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自分の出番がラストなので撮影もスケジュールの後半で、何日も練習出来たのは良かったです。
朝起きて午前中現場で練習して、午後はホテルの部屋でIrvenの教えを思い出しながら練習。あとの空き時間はホテルの目の前のビーチで寝転がってビーチを飲む。夜は出演者仲間でバルセロナのバルに繰り出す。


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みんなそれぞれ俳優、モデル、体操選手、クリフダイバーなど様々です。
とても刺激的で楽しい2週間でした。


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まさかその4年後にハイネケンのあるオランダに住むとは思ってもいませんでした。


最後にオーディション動画(のようなもの)を、、、