1月17日、早朝。
時間は午前5時40分。
アパートの玄関を出ると、外はまだひっそりとした闇の中にあり、
空気はぴりりと痺れるように冷たい。
自転車を漕ぐと一瞬にして手が石のように硬く、凍えた。
今日はある撮影の仕事の為、千葉県某所に7時20分までに着かねばならなかった。
駅前のパチンコ屋の駐輪場に自転車を停め、階段を駆け下りる。
Suicaで改札を抜ける時、ちらっと駅の電光掲示板の時計を見て
電車が来るまでまだ5分ある事を確認して、やっとスピードを緩める。
朝はゆっくりしないと一日がうまく廻らない。
と、いつも思うのに何故いつもダッシュになってしまうんだろう。。。
石化した手を元に戻す為にホームの自販機でホットレモンティーを買って両手で包むこむ。
甘く、香り豊かなレモンティーをゆっくり2口3口、喉の奥に流し込む。
そして電車がゆっくりとホームに滑り込んでくる。
こうして僕の一日は始まった。
乗り換えの新木場で地上ホームに出ると、
街と空の境界線から光が少しずつ滲むように明るくなっていて、
思わず見とれる。
黎明。
僕がNYにいた頃、同じ名前のDance Teamを組んでいた。
行ったShowは一度だけ。
その次の日に僕は日本に一時帰国し、
その後色々な事が起こって、僕はNYを離れる決心をした。
あれが僕のNYでの最後のPerformanceになった。
Team mateの2人は今もNYで活躍している。
あの黎明としてPerformanceした時が夜明けなら、
その長い一日はまだ終わってはいない。
なぜなら僕はまだ次の夜明けをまだ見ていないから。
。。。
そして時間は流れて、もうすぐ午前4時。
起きてからもうすぐ24時間が過ぎようとしている。
実は今、少し興奮状態にあって頭は覚醒している状態。
その理由は自分のDance styleについてのちょっとした発見。
気付いたというか。。。
そんな事が奇妙な事に二つ重なった一日。
伊達に長い一日ではなかったな、今日は。