ただいま!日本! | Yoshitaka Blog. ~Dancer Life in Amsterdam~

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2005~2009 NY、2012~2014 London、
2016~ now in Amsterdam。
UK Jazz Dance x Japanese Folk Art

2009年9月10日木曜日。



午後3時すぎ。

僕はTronto発のAir Canadaのジャンボ機に乗って
無事、成田に到着した。

思えば2005年の9月11日にこの空港からNYに向かったあの日から
丁度4年の歳月が流れた事になる。

あの時はとにかくNYに行きたくて、
真のパフォーマーになりたくて、
ある種の使命感みたいなものを持って飛び立ったのを覚えている。

当初は3ヶ月の予定だった。
まさかその日から海外生活が4年に及ぶとは
その時の自分は正に微塵も、思っていない。

初めてTimes squareに立ってあの有名な景色を
目の前に見た時にとてつもなく感動した事

グラウンド・ゼロのフェンスの隙間からただの広い工事現場と化していた
あの場所を見ていたら何故か涙が出て来て、自分でも驚いた事

Apollo theaterのAmateur nightでの大勢の黒人の人達から、
割れるような拍手と歓声を貰った時のあの体の震え。

書ききれない。
あっという間とは決して言えないこの4年間の、
沢山の思い出と感情が自分の体のどこかから蘇ってきて僕の脳裏を廻る。
改めてこの4年間で僕が得たもの、経験する事が出来たものの
大切さを感じる。

そして日本にいたら絶対会う事の出来なかったであろう世界中にいる沢山の人達との、
その全ての出逢いに、
僕は感謝せずにはいられない。

自分という存在はこの地球の上で
どれだけ沢山の人達に支えられているか、
生きていく事が出来るか、
何度痛感させられた事か分からない。

そして僕たちは協力する事によって、
どれだけ大きな、
一人では到底なし得ない事だって
実現させる事が出来る事を
僕はいつからか、教えられた。


もちろん良い事ばかりではなく、
嫌な思いもいくつもした。
でもそれも、世の中には色々な人がいる事を知る事が出来た。

生まれてきた場所、国。宗教や文化の違い。
それは同時に常識の違いを意味する。
常識の意味さえ、揺らいでくる。

どんなにお互いが努力しても分かり合えない事もある。


でもそんな全てをひっくるめて、
この世界にはとにかくめちゃくちゃ、
ものすごく、
そしてどこまでも

おもしろいもので溢れています。

そう思ってこの世界を見ると、
ほんとに色々な事がおもしろくなってくるのです!


僕の海外に出たそもそもの目的は
パフォーマーとしての自分を磨く事だったけれども、
今思えば僕がこんなに長くこの旅を続けたのも
そのおもしろいもの、
まだ見た事のないものを見たい欲求が、
僕を突き動かしていた気がする。


でもとにかく、
一つ確かに言える事は、
僕は日本が大好きだと言う事です。
日本人である事、
この国で生まれて、育った事を誇りに思うのです。

僕はこれから、この国で生きていく事を決めました。
ここで、自分の信じる事をします。
そしてもちろん世界中の人達とも密接に繋がりながら、生きていく。



最後に僕がこの4年間で出会った人達に、
感謝の気持ちを込めながら、
この旅を締めます。




そしてその瞬間から始まる次の旅に、
強い期待と興奮、そしてもちろん恐怖も全部ひっくるめて、
挑みます。






2009年9月12日 朝8時21分 夏の果ての秋田にて


                      鈴木 祥高









 




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