目次3、「娘の家庭教師に○いてもらえなかった母親」 | カメラマン 兼 作家の備忘録

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あの頃まだJekyllから時々Hydeだった、だが今ではもうすっかりハイド時々ジキルなのだ。

 

 いきなり泣き始めた、そして声を震わせこう言った。

「○いてもらえなかったの、○いてくれなかったの」と。

 

この女、いきなり何を言い出すのかと思い、驚いて訊いてみた。

「誰に?」

すると「先生に」と答えた。

詳しく訊いてみると、中学生の娘の家庭教師に大学生の男の子を雇っていて

毎日毎日、顔を合わせているうちに、その子のことが好きになったらしい。

 

ある日、日ごろのお礼を兼ねて高級店で食事に誘い、その後雰囲気のいい

バーに連れて行き、酒の力を借りて思い切って切り出したらしい。

「朝まで一緒にいてほしい」と

 

そしたらやんわりと断られた・・と。

 

俺はそれを聞いてAVでよくあるストーリーだな、現実にあるんだなと思った。

仮にその男の子がハタチだとして、教えている14、5歳の女の子に興味を持つかも

知れないが、ヘタをすれば自分のお袋より年上のおばちゃんには興味持たないだろうな

いくら若作りしていて綺麗でも、熟女フェチならいざ知らずと思った。

 

そして俺の目を見ながら「○○せてくれる?私を○○せてくれる?」と言ってきた。

更に詳しく訊いてみると、今まで一回も○○せてもらったことが無いと言う。

 

 

東京六本木でレオタード姿のセレブな奥様たちの前で、歳を重ねてもこんなに美しく

引き締まったボディライン、バストからウェスト、そしてヒップに至るまで理想的な

身体にシェイプアップさせるには、私と同じ事をしなさい。

そしてこの美顔器、この化粧品、このレッスンを受けなさいと女心に入り込み

マルチ紛いの商法で自分も沢山の在庫を抱え、ピラミッドの頂点のほんの数人の

幹部しか儲からない構図と言うか仕組みを知ってか知らずか。

自分も早く傘下を増やして、いつかは幹部へと。

 

そんなトレンディな女が見せる仮面の裏側

人生で初めての浮気、そしてとにかく○○せてほしい、それと二十歳以上も年下の

男の子と○○○がしたかった母親。

 

俺の脳髄に激震が走り、汁が洪水のように溢れるには十分な材料が揃っていた。

 

 

 

待望の第2弾「続・Hyde時々Jekyll」9月1日文芸社より発売

 

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