目次17、「北の国から・2017」 | カメラマン 兼 作家の備忘録

カメラマン 兼 作家の備忘録

あの頃まだJekyllから時々Hydeだった、だが今ではもうすっかりハイド時々ジキルなのだ。

 

 「最近インスタで知り合った人がいるの」と俺に打ち明けた。

年の頃は三十代後半だろうか、東京に住む妻帯者で音楽か何かやっている人だと。

 

そして「こないだ彼が旭川に初めて来て会ったの」と言った。

 

俺が「ヤッ○ゃった?」と訊くと「うん」と。

 

 

 

俺はゾックゾクしながら「それで、それで」と訊くと・・・・

 

俺はノーマルな○○○の話には興味ないが、この女が俺と付き合っている最中に

どんな顔をして他の男との○○○の話をするのか

そっちのほうが、よっぽど濡れた。

 

この男もこの日初めて彼女と○○○をした時、「人のもの」を頂く美味しさ。

それは「旦那の女」ではなく、「カメラマンの女」を奪ったというその略奪感に

 

きっとこの男も脳髄に汁を溢れさせたことだろう。

 

 

 

 

待望の第2弾「続・Hyde時々Jekyll」9月1日文芸社より発売


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