以前、僕が好んで観ていた

アニメ版「攻殻機動隊」


 

この作品の「2nd GIG」というシリーズで

最後の方の話で、タチコマと呼ばれる

AI搭載戦車の台詞(しゃべるんです。この兵器)

 

 

「映像に証拠能力ってもう存在しないし、

どうせ出所の分からないタイムリーな映像として

関係無い一般大衆を楽しませるだけだよ」

 

 

別に僕は、このこと自体に驚かないです。

 

 

だって、

カメラが登場した頃(19世紀)から、そうだったもん。

 

 

カメラを向けるだけで、被写体の人物に影響を与えてしまう。

ついつい、いい表情しようとか、カッコつけちゃう。

 

 

同じグラビアアイドルでも、カメラマンが変われば、

たとえ同じ機材を使っても、その表情は異なってしまう。

だから、それぞれのカメラマンの「表現物」になるわけで、

写真は芸術だともいえるけど。

 

 

被写体に影響を与えている時点で、被写体のそのままを

伝えられていないんですよ。

 

 

動画になったらなおさら。

すべての動画は、編集されてるんだもん。

 

 

マスコミの動画だって、取材で録画したのは本当だけど

編集室であれこれ切り取ったり貼り付けたりしているわけで、

その時点でディレクターの意思が入ってくる。

 

 

この部分はカットしようとか、

この部分は強調しようとか。

そうやって「報道」は「映画」になっちゃいますよ。



今やCGの技術も発達して、

アニメのイラストや、女の子のグラビアまで

AIで出来る時代になってしまった。

 


本物と偽物の区別は、今後ますます

つきにくくなるでしょう。

スマホやPCの世界ではね。

 


ただ、人間は視覚優位の動物なのか、

映像や動画で見せられると、

それが本当と思ってしまう。

 

 

映画産業はその特性を生かして、

エンターテインメントとして

提供してくれる。

 

 

しかし実生活に影響はあまり出ない。

観ている時は、感情移入するけど

映画館を出れば、あ、作品だったんだと思い直し、

日常に戻れる。

 

 

一方で、映画なのに「報道」と呼ばれるだけで、

「これが本当に起こってることなんだ」って

みんな思わせられちゃうんですねー。

 

 

僕はもう、TVを廃棄してるし、Xも見ない。最近ではyoutubeも見なくなってきた。

別にそれで何も困らない。

 

 

おかげさまで、報道記事に感情を持っていかれることも

無くなって、快適安心です。

 

 

芸能人の誰と誰がくっついた、離れたとか

スポーツ選手の成績とか年俸とか

政治家の動静とか、

 

 

実は他人事なのに、今までずいぶん無駄なことに

心のリソースを取られてたもんです。

 

 

そんなことより、

「自分のことを しよう」

って思いますネ。





最後まで読んでくださって

ありがとう。

感謝飛び出すハート