夏山温泉 源泉旅館もみじや(再訪)〈極私的 那智勝浦最高峰!〉@和歌山県東牟婁郡那智勝浦町 | いろいろアウトな日々

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ただ、一さいは過ぎて行きます。


さて、
「黒飴ソフト」を2つ食べた後は、
この日8湯目の温泉です。

『きよもん湯』近くの道を
海側に走ることわずか数km、
やって来ましたのは……




一見ただの民家にしか見えない
こちら……




『夏山温泉 源泉旅館もみじや』
さんです。

「夏山」と書いて
「なっさ」と読むんですが。

この『もみじや』さんは
「夏山温泉」にある一軒宿で、
知る人ぞ知る穴場の秘湯。

そして、僕が個人的に
「那智勝浦町ナンバーワン」
だと思う温泉でもあります。

こちらも再訪なのですが、
この記事を書くにあたり
前回訪問時の記事を
読んでみたところ……

俺、文章、上手い!←
面白い!!!←←←

なもんで、
前回訪問時の記事を
読んでいただければ
それで事足りるのではありますが、
まあ、そういうわけにもいかず。

前回は一番乗りだと思いきや
すでにジジ様が入浴中でして、
満足なアングルで
写メが撮れませんでしたが、
今回こそは一番乗りでしたので
まあ写メだけでも
眺めて帰ってください。




営業時間は午後3時から
午後7時までと遅め。

毎日お湯を抜いて掃除して
浴槽を乾かすのだそうで、
その時間の分だけ
営業時間が遅めなようです。

入浴料は300円!
何たる安さ!!!

この受付で
品の良い初老の女将さんに
支払います。




どうです?

雰囲気あるでしょう?

俺、この扉を見る度に
谷崎潤一郎の「陰翳礼賛」とか
泉鏡花の「高野聖」とかが
頭に浮かぶんだよね、
いや、ただのイメージだけど。

扉の向こうからは
前回同様ザァーザァーという
川の流れのような水音。

うれしくなっちゃうね。




棚と籠だけの脱衣場。
簡にして素。




浴場には
L字型の浴槽が
ひとつあるだけ。




岩の割れ目のようなところから、
ものすごい勢いで
ジャージャーと
源泉が噴出しています!

何でも
泉源からの引き湯距離は
わずか5mだそうで
新鮮そのものです!!!




そして夥しい量のお湯が
あたかも洪水のように
浴槽の縁からあふれ出し、
床の上を
川のように流れていきます。

まさに温泉の大氾濫!!!

脱衣場の扉の向こうから
聞こえてきた
ザァーザァーという音の正体は、
実はこの
お湯が流れる音だったのです。

もちろん言うまでもなく
加水・加温・循環・消毒一切なしの
完全なる源泉かけ流しです。




お湯の色は無色透明。

泉質は単純硫黄泉。
泉温は約40℃だそうです。

湯面からはほのかに硫黄臭。

ツルツルとした浴感が
肌に心地よい、
いつまでも
入っていたくなるような
ぬるめのお湯です。




飲泉用のコップが
置いてありますので
飲んでみました。

かなり硫黄味が強い、
だた塩っ気はさほどない
おいしい温泉だと思います。






実はね。

前回訪問時にはかなりの
「泡付き」があったんですよ。

でも、前回は
写メを撮っていなくて。

今回こそは、
と期待していたんですが、
今回はほとんど泡が
付かなかったというね(苦笑)。

残念!!!

でも、温泉ってやつは
天然のもの、生き物ですから
毎日コンディションが違うんです、
泡もね、
付く日と付かない日があって
当然なんですよ。

とにかくだ。

『もみじや』さんは
立派な設備が整った
高級温泉旅館でもなければ、
景色のいい露天風呂もありません。

ただ、そこには
たった300円で味わえる
至福の時間があります。

ほんものの温泉に入りたい。
そう思う人は、ぜひ。