私の記憶のなかで、思い出す事の出来る『テレビ』には、4本の足がありました。私より先輩方のなかには、見ない時には、相恩な布が、かけてあったと云われる方もおられます。勿論白黒です。
初めてカラーテレビを見たのは、叔父が結婚して、今思えばきっと奮発したのでしょう、その新居に在りました赤い小さなカラーテレビで見た『ウルトラマン』でした。
『あっ本にのっちょる通りの銀と赤じゃ』と興奮しました。やがて、私の家のテレビも、カラーとなり、『サンダーバード』に未来を感じ、『妖怪人間ベム』に斬新さを感じ、『8時だよ！全員集合』が一週間の最大の盛り上がりと云いますか、メインエベントになっていました。
そんな中、私が高校生となった頃『俺たちひょうきん族』が放送され始めました。新しい感覚のお笑い番組を見て『今これが面白いっちゃが』と親に、お大人びた自分をアピールする私の心と、
ドリフターズの今までどおり、『祖父ちゃん、婆ちゃんと安心して見れるスタンダートな笑いを家族で共有しなければいかんど』と思う心が揺れ動きました。
少し大げさな感じですが、その当時は、ビデオもなく民放が2チャンネルしかない宮崎にとっては『土曜8時の革命的』出来事なのでした。
その革命的な『俺たちひょうきん族』のプロデューサーを務められた横沢彪氏が、8日に亡くなられたと聞きまして、少し思うことがあります。
それは、今テレビで見ている『つまんないな～なんがおもしりちゃろ？』と思う番組もあと20年もたてば、今『てげ、おもしり～じ』と思って見ている子供達には、思い出の番組になるのだろうなと、、、
高校を卒業し、就職した会社の独身寮で、『先輩、テレビのチャンネル反対にして』と、宮崎では当たり前の事を言ってしまい、民放が2チャンネルしかないことがバレてしまいまして、
『宮崎は、田舎やもんで、チャンネル2つしかないんだわ～』と笑われたことを思い出しました。ほんと懐かしいです。短い間でしたが、青春時代に大変お世話になった岐阜の皆さま、安心してください。宮崎は、現在も民放2チャンネルです。
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