2018年 ニューイヤー駅伝回顧 12位 九電工 | マラソン・駅伝備忘録

2018年 ニューイヤー駅伝回顧 12位 九電工

      12位  九電工

   (過去5年間の順位 17位、10位、12位、10位、26位)

 

 1区  東  遊馬(熊本国府高) 区間6位(7秒差)

  出場2回目 17年1区3位

 2区 ポール・タヌイ  区間10位 5位通過

  出場9回目 15年2区5位、16年2区区間賞、17年2区3位

 3区 中村 信一郎(早稲田大) 区間19位 10位通過

  出場2回目 17年4区28位

 4区 大塚 祥平(駒澤大) 区間14位 12位通過

  初出場

 5区 高井 和治(駒澤大) 区間30位 14位通過

  出場8回目 15年6区16位、16年3区12位、17年6区13位

 6区 酒井 将規(帝京大) 区間12位 13位通過

  出場5回目 14年6区12位、15年5区11位、16年6区8位

 7区 前田 和浩(白石高) 区間6位

  出場16回目 13年4区14位、14年4区8位、15年4区9位

 

             新加入予定選手

           光延 誠(早稲田大)

           吉田 亮壱(日本体育大)

            堀  龍彦(東洋大)

 

 昨年まさかの26位となり、体制変更など、色々苦しいニューイヤー

 となった九電工ですが、今年は12位と例年ぐらいの

 順番まで戻してきたので良かったと思います。

 実業団の勢力図も、拮抗していますので、悪い順位を取り続けて

 しまうと、リクルートも悪くなり、地位が落ちるという悪循環に陥る

 可能性も否定できないので、今年順位を戻したのは良かったと

 思います。

 

 1区の東選手は、期待の若手ですが、九州予選や各種レースで、

 走れていなかったので、正直どうかなと思っていました。

 昨年と同様非常にいいスタートを切ってくれました。

 東選手も、今後九電工の中心を担ってほしい期待の選手です。

 

 2区のタヌイ選手で、一つ順位を上げましたが、区間10位でした。

 タヌイ選手が、2区で二けたの区間順位は、2度目となります。

 世界大会のトラックで、メダルを狙える選手でも、少し調子を 

 落とすと区間二けたもあるのが、インターナショナル区間です。

 前田選手が引退する中、ニューイヤー出場が一番多いのが、

 タヌイ選手となります。

 

 3区は、2年目の中村選手。区間19位で5つ順位を

 落とします。

 中村選手の力からすれば、ちょっと納得できないか

 最低ラインかといったところかなと思います。

 

 4区は新人の大塚選手。大塚選手の加入で、

 中村選手を3区に置けましたし、大塚選手自身も、

 区間14位ときっちり走ってくれました。

 前田選手が、4区を外れた後、中々4区を固定できませんでしたが、

 これで当分4区を任せられそうです。

 別大の走りを見ると、更なる飛躍が期待されます。

 

 5区は、このところ駅伝で手堅い高井選手ですが、

 区間30位となってしまいました。

 ただ、順位を2つ下げてだけなので、それほど

 悪くないのかなと。

 高井選手も、息が長く駅伝で仕事をしてくれる選手です。

 5区と6区を逆に配置出来たら、良かったかなと思いました。

 

 6区は、マラソンサブテンの実績のある酒井選手が、

 区間12位と堅実に走ります。

 マラソン実績があるだけに、5区や7区の長い区間で

 も期待したいです。

 

 アンカーは、前田選手。3年ぶりのニューイヤーとなりました。

 テレビ中継で、今季限りの引退が発表され、驚きました。

 引退なので、功労者として駅伝に出れたのかなと、失礼な

 考えを抱きましたが、区間6位だったので、実力でメンバー

 に入ったと感じました。

 少しずつ力は、落ちていたもののマラソンもそこそこまとめられましたし、

 駅伝の7名の戦力としては、まだ2,3年は出来たと思います。

 女子部のコーチに就任するタイミングもあったので、

 ここで引き際だったのかと思います。

 16回ニューイヤーを走り、トラック、マラソンでも一流で、

 しかも中学時代からトップクラスで活躍するという凄い選手

 でした。

 

 4区の大塚選手が固まったのと、東、中村選手の若手が

 計算できると思うので、今後は入賞が期待されます。

 新人も即戦力の3名の加入で楽しみです。

 光延選手は、最後の箱根で好走しましたし、ニューイヤーの

 距離の方が、活躍が期待できると思います。

 吉田選手も、非常に力があり主力クラスかと思います。

 堀選手も、ニューイヤーの方が期待できると思います。

 

 生きのいい新人と、長年チームを支えてきた中堅、ベテラン

 の高井選手、酒井選手、吉川選手、岩見選手辺りが

 争うと活性化して、更にいいチームになると思います。

 世代交代を果たすのか、ベテラン勢が力を見せるのかも

 注目したいです。