箱根駅伝回顧 1位 青山学院大 | マラソン・駅伝備忘録

箱根駅伝回顧 1位 青山学院大

 1位 青山学院大 
(過去5年間の順位 5位、8位、5位、1位、1位)

 1区 梶谷 瑠哉 ②(白鴎大足利高) 区間4位
  初出場
 2区 一色 恭志 ④(豊川高) 区間3位 2位通過
  出場4回目 14年1区6位、15年2区3位、16年2区3位
 3区 秋山 雄飛 ④(須磨学園高) 区間1位 1位通過
  出場2回目 16年3区区間賞
 4区 森田 歩希 ②(竜ケ崎一高) 区間2位 1位通過
  初出場
 5区 貞永 隆佑 ③(世羅高) 区間8位 1位通過
  初出場

 6区 小野田 勇次 ②(豊川高) 区間2位 1位通過
  出場2回目 16年6区2位
 7区 田村 和希 ③(西京高) 区間11位 1位通過
  出場3回目 15年4区区間賞、16年4区区間賞
 8区 下田 裕太 ③(加藤学園高) 区間1位 1位通過
  出場2回目 16年8区区間賞
 9区 池田 生成 ④(佐久長聖高) 区間2位 1位通過
  初出場
 10区 安藤 悠哉 ④(豊川工業高) 区間4位
  出場2回目 15年10区2位

     箱根出走経験者
  村井 駿 ④(西武台千葉高) 14年6区18位、15年6区2位
  中村 祐紀 ③(大阪桐蔭高) 16年9区7位

  見事な区間配置、見事な優勝となりました。
  有力校が往路を固めてきた中、復路に主力を残して
  往路優勝したのは、力の差を感じさせました。
  全日本大学駅伝で主要区間(1,2,4,8区)を走った
  田村、下田、安藤選手を復路に回しています。
  往路4:復路6ぐらいの区間配置をしてきた感があります。

  往路は最悪2分から3分離れていてもなんとかなるという
  計算でした。
  7区の田村選手が若干不安があった中で、
  往路を取れたのは、相当大きかったです。
  
  駒澤、山梨学院大が万全だったら往路優勝はしていたと
  思うので、2校が上手くいかなかったところも
  青山学院大には追い風となりました。  
  復路で気持ちよく逃げられれば、9区ぐらいまでは、
  もつれたかもしれません。

  1区は、当日変更だという予想が多かった
  梶谷選手。あれだけ主力を補欠に置いていたら
  往路1枚は変更かなと思ったんですが。
  その梶谷選手が最高の仕事をしました。1区の
  役割を果たしてくれました。

  2区の一色選手が、日本人に負けるのは想像できませんでした。
  しかし、3年連続で2区を区間3位で走ってくれているので、
  本当素晴らしいです。

  3区で秋山選手が区間賞。
  昨年の同区間区間賞なので、計算通りと言えば、計算通り
  なんでしょうが、順調に行っていなかったようなので、
  良かったと思いました。
  勝手な想像ですが、ここは耐える区間で大きな失速が
  無くつないでくれればという計算があったかもしれません。
  その分復路に主力を残していましたし。
  ここで、区間賞を獲れたのも大きかったです。
 
  4区の森田選手は力通り走っています。

  5区貞永選手は終盤ちょっと苦しんだようで、
  上手く走っていれば区間5位前後だったかなと思うので、
  監督の読みが当たっているなと感じます。

  6区の小野田選手も予想通りの走りでしっかりリードを
  広げます。

  7区の田村選手も途中までは、区間新記録かなと
  思いましたが、後半まさかが待っていました。
  ここで早稲田大に逆転されずトップでつないだところが
  大きかったです。
  区間11位で粘ったのかなと。
  早稲田大は復路のエース格井戸選手を配置しても
  逆転できなかったので、田村選手の前半の貯金と
  苦しくてもキロ3分30秒でつないだ事は、
  ファインプレーと言ってもいいと思います。
  (本人は全く納得していないでしょうが)

  8区以降はもう力通りということで、
  下田選手は、区間新記録もう少しでした。
  8区でもこれだけ差がつくんだなということで、
  層の厚さというか凄みを感じさせる区間配置でした。

  青山学院大は、復活出場の2年目からずっとシード権を
  守っていたのが今日につながっていると思います。
  あまり強くない頃から、原監督は復路に主力を
  残している傾向があります。
  10区間総合で考えると、復路に力のある選手を  
  何枚か置いておく方が、総合順位が上がるということを、
  実感していると思いますし、良く分析されているんだなと
  思います。
  あの寺田選手の走りで有名になった大会では往路16位でしたが、
  復路5位で総合9位でシードを見事取ったり、
  また出岐選手を10区に置かざるを得なかった箱根でも 
  総合8位でシードを見事取りました。
  復活出場2年目からピンチもありながらしっかり
  シードを確保していったのは、見事だと感じます。

  箱根にはめっぽう強い大学ということを
  再認識しました。
  もし今後、出雲全日本と多少成績が悪くても
  箱根の予想では、評価を下げてはいけないのでは
  と感じました。