能登訪問報告 | 富山よしのぶオフィシャルブログ

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昨日の報告で、ボランティア不足の状況をお伝えしたが、今日もボランティアを見ていない。 東日本大震災と大きく違う。

 

昨日は輪島の報告をしている途中でアップロード不能となったので続きをお伝えします。

輪島では株式会社雨風太陽の高橋氏と合流。 1月4日から輪島に入っているそうだ。

 

「この震災は日本の分水嶺になる」と熱く語っておられた。 被災された方々をもとのある場所で復興を目指すのではなく、集団移住させてコンパクトに対応した方が良いという議論がリアルに政治家間で行われているとのこと。 そうさせてはならない。 「ふるさとをしっかり守る大切さをこの震災でも成し遂げないといけない」ということだそうだ。

 

4日からずっと能登に入って活動されていることに頭が下がる。 僕らも課題が見つかったので、能登に入っていこうと心に決めた。

ここから何とか復旧して。

これも復興させなければならない。

これも。

これも。

ここも。

ここも。

ここも。

これは角度変えただけ。

ここも。

全部。

そしてこれも。

ここも。

 

この状況を確認している最中に、石狩の思い届け隊でご尽力されていた酒井氏と再開。 東日本大震災では本当に活躍されていた方。 僕も大変お世話になった。 この情景にかなり打ちひしがれていたが、お互いここから力を合わせましょうということで情報交換しながら、被災者の方々にとって何が良いか引き続き意見交換させてもらうことになった。

 

建物や町もそうだが、優先順位は先ずは人。 人が元気でなければ。 今は避難所などの生活を送っている方々の健康状態をしっかりと把握し、回復に向けてどうアプローチするのかを一人一人ローラーで看ていこうと思う。 今の状況ではほとんどノーマークだ。 表面的なカバーはされているが、仕方が無いのだが不十分な状況。

 

なので、ローラーで一人一人の健康状態を確認し、伴走しながら改善・回復そして予防の取組みをやっていこうと思う。

 

輪島を離れ、珠洲へ。 市役所で現状を確認。 まだ水が来ていない。

水が来ていないせいか、ここには支援の手が本当に県外の行政職員以外入っていないのかってぐらい、かなり人がいない印象。

津波被害も見受けられる。

珠洲を簡単に視察して、明日来ることに。 

 

その後、能登町に拠点を構えたチーム神戸さんと合流。 東日本大震災でも大変お世話になった方。 またお会いできたことがとてもうれしかった。

 

チーム神戸さんは能登町に入っているとのこと。 今後社会福祉協議会さんなどと連携をして、我々も情報共有して一人一人の健康向上に協力していく体制構築をしていく形で合意。 

 

夜遅くになったので、能登町から志賀町に戻る。

 

途中飲食店が無い。 コンビニで買って食事としたが、まだ飲食店を再開する気にならないという被災者の方々の気持ちにも寄り添っていきたい。

 

いつか必ず再開する時がくるので、それまでには力になれるよう、僕らも準備に取り掛かろうと心に誓った。

 

今日の教訓。

 

1. 避難所では取り仕切っている人がいる。 一生懸命マネジメントをしているが、「自分のところはやっている」という自負が強い。 悪いことではないが、一人一人の健康状態の悪化には気づいていないところがほとんど。 しっかりとコミュニケーションを取ってみている人がいない。 ここが大きな課題。

 

2. なぜそのような事象が起きるかというと、健康悪化に気づける専門家が一人一人を診ていない。 全体像を5日程度のスパンで入れ替わり立ち替わりで交代してみているので、簡単な100歳体操やラジオ体操程度で終わっている。 肝心の悪化や経緯などの把握がされていない。 

 

3. 被災されている方々が何が問題になっていくのか、震災のプロでは無いのでわかっていないために、何をどうすべきかがわからない。 なので、一人一人丁寧にヒアリングをして、何に問題意識や不安を感じているのかを聞き取り、それに対してどうすべきか、誰につなぐべきか、などコーディネートできる人員と人材が必要だが、それが不在。

 

 

なので、僕らが一人一人の健康状態の把握に努め、必要事項や不安内容をヒアリングし、そしてコーディネート機能を果たしていく。

 

そういうことをやれる体制を早急に構築していくということを決意した一日だった。