IMFに騙されたらあきまへ | 富山よしのぶオフィシャルブログ

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IMF、国際通貨基金。 インターナショナルマネタリーファンドの略称。

 

組織がでかい弊害から来るのか、どっかの国の政治的要因から来るのか、IMFは世界から優秀なエコノミストとか優秀な官僚を集めてるはずだが、結論付けて発表することは経済的に嘘なことが多い。 世界経済を良くしていくはずの組織が、逆行してるようだから、組織自体を一から見直した方がいいと思う。

 

今回、消費税が増税されたタイミングで、IMFは「日本は消費税15%に上げないと社会保障費を負担することができなくなって、経済的に危機的になるから、消費税は15%に引き上げるべきだ」という見解を発表した。

 

街角インタビューとかで日本人は「まぁ社会保障の負担を考えるとやむを得ないですね」とか言うてるし、お人好しなコメンテーターは「今は消費税さらに増税すると経済ダメージが大きいから反対ですが、将来の議論の余地はあります」とかもっともそうな事言うて、「消費増税イコール社会保障費を何とか賄うため」という間違った前提を全く疑わずして発言している。 本当にわかっている人はいないのかと思うくらいメディア情報もアホな情報であふれてる。 

 

何が根本的に間違っているのか。 ほぼ誰も見ていないこのブログでこっそりお伝えしておきましょう。

 

消費税は安定財源。 5%から8%、8%から10%に上がる時に税収は上がるが、税率が同じであれば税収はそのまま横ばいで同じになる。 日本の人口が劇的に増えてたり、経済成長が著しく成長してたりしない限り、消費税で捻出できる税収は「一定財源」ということだ。 グラフで表すと、横一線てことだな。 確かに今回2%は上がった。 なので税収も上がる。 間違いない。 でも更なる消費税率のアップが無い限り、来年も同じ税収、再来年も同じ税収、そして3年後も、4年後も同じ額の消費税の財源ということになる。 実際は多少上下するが、ふり幅が狭く、「安定財源」ということで消費税は計算しやすいので国にとってはメリットは大きいとされている。 ポイントは消費税は「一定財源」の税収であるということ。

 

それに対して、社会保障費はどうだろう。 過去40年間、毎年確実に増加し続けている。 結構なスピードだ。 1970年には3兆円だったのが、2019年には120兆円を超えているわけで。 驚異の右肩上がりだ。

 

そう、社会保障費は右肩上がりの支出で、この最近の5年を見ても年率約3%の伸びを示している。

 

消費税は一定額の収入。 社会保障費は右肩上がりの出費。

 

例えば、今年消費税の収入が20兆円だとしよう。 経済が著しく成長しない限り(日本はほぼほぼ過去20年間ゼロ成長)消費税は来年も20兆円、再来年も20兆円、3年後も5年後も。 税率が上がらない限り、ずっと同じ20兆円という消費税収になる。 それに反して社会保障費は年率3%で増えている。 どうなるかシミュレーションすると、今年120兆円、来年123.6兆円、再来年127.3兆円、5年後135兆円、10年後は156.5兆円になる。 年率3%で実に36.5兆円も10年で支出が増える見込みだ。

 

結論から言うと、消費税増税はそもそも増え続ける社会保障費の負担改善に向いていない!!ということだ。消費税を増税しても、足りない分を補えるのは2~3年だけ。 その後はどうするのか? 消費増税は単に問題が先送りになるだけで、解決策にならないのだ。 増え続ける社会保障費を解決するための政策として消費増税!というのは嘘なんだな! 消費増税して、国の財源が増えることにより、どちらかというと、円の信用はかろうじて保てて、円高を国際的に保つことができることの方がメリットでかい。 それで恩恵を被る奴らが世界の金持ちでは多いということだな。 円の安定、今のマイナス金利政策、日本でお金借りて欧米、特にアメリカへ資本を流入、欧米の経済成長。 誰のお金でアメリカは好景気なんやろ。 

 

ポイントは、日本人はあくせく働いて消費した分に多額の税金を払うが、それは自分たちの老後のためではなく、どっかの人達の私腹を肥やすことに繋がっているということだ。 言い方悪いが。 ちょっと偏った表現に聞こえるが、まぁ大筋そんなところだ。

 

自分たちの老後の事を考えて、社会保障費の負担を軽減するには、どうしたら良いのだろう。 財源を増やすために税金を多く払うべきだというロジックはもうやめよう。

 

今の現役世代もそうだし、高齢者もそうだが、みんなが健康に気を使い、健康に元気いっぱいいきいきと生活を送る事が社会保障費を大きく抑制する。 皆が健康であれば医療保険や介護保険を使わなくてすむ。 食事、運動、睡眠、ストレス。 これらをしっかりコントロールする事。 

 

また、できれば60で定年退職しない。 せめて75歳までみんなで働こう。 社会の役に立つという事が、自分のためにもなるし自身の健康維持にも確実に繋がる。 当然税金を納める側にまわるし、子供たちの世代に負担を残すのではなく、負担を背負う側に周れる。 生涯現役で健康でピンピンころり。 健康寿命と本当の寿命を1日の誤差も無く人生を全うする。

 

日本はみんな元気やな。 そんな国にすれば、消費増税なんてマジいらない。 これ以上の消費増税は確実に経済成長を鈍化させるだけだ。 増税で社会保障を賄うという安直な政策ではなく、人々の幸せを考え、将来の世代により良い物を残すという自然の摂理に従った政策を実行すべきなのだ。 それが本来あるべき姿であることを日本国中に知らせて行きたいものだ。 皆で笑って健康生活。 そんな国にみんなでしていきたいもんだ。