六本木ミッドタウンにて | 富山よしのぶオフィシャルブログ

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六本木のミッドタウンにあるスルガ銀行ミーティングルームで医療介護のミーティング。

やっぱり、医療は統合医療。 名前が変に独り歩きしているが、内容として心、食、体が長期的な健康を支えるという全人的な医療が必要ということ。

病気になってから治療する西洋医学と、病気にならないように未病を健康に保つための東洋医学という手法をどちらもとらなければならない。 

また、医療費削減につながる健康長寿達成へのパラダイムには、自分自身が健康を保つという、ある種の「自己責任」というか、「自己の選択」という、言われたままジャパニーズではなく、自分自身で医療を見極められる力を患者自身が持たなければならないということが良く理解できた。

今の医療の大きな問題は保険制度にある。

薬もリラティブリスク(比較リスク:薬を取らなければ血糖値が上がったままなど)ばかりの数字をはじき出し、ある意味「脅し」をかけている。 しかし、本来その薬を飲めば結果として病気になる、というオブソルートリスク(絶対リスク)を明記している製薬会社は日本にはない。

リラティブリスクばかりであたかも薬が必要というアピールをするだけの世界が日本である。

いわゆる、原発利権と同様、薬の利権もでかい。

どうしてこうも直接健康にかかわる、命に関わるところに利権ができてまうのかねぇ。

モラルないんやな。 それが現実。 文句言うてもしゃーないな。

自分で自分の健康は守らないと。

今の医療の課題もディスカッションされた。

・統合医療は手法であり、目的は全人医療(心と体あるいは生活バックグラウンドなど患者さんが病気になった要因のすべてを見ること)であること。

・日本の医療にかけているのが「態度教育」。

・患者さんの心や生きがいに耳を傾ける習慣。 WHOや国際医療は当然のこととして推奨しているにも関わらず、日本ではまゆつば扱いすらされている。利権のためかな?

・薬の副作用を対応できる医療は日本に存在しない。

・リハビリ医学はそもそも全人格的アプローチのはずだが、日本の「ノーマライゼーション」の習慣がおかしい。 障害や、要介護であっても日常生活を自分で決めて、自分で生活を選択できるのがノーマライゼーションのはずだが、日本では、朝決まった時間にご飯が出てきて、勤務医が変われば、リハビリメニューも変わり、勝手な出入りは施設や病院ではできないが、規則正しい生活をしているからノーマライゼーションと呼んでいる。 日本には人間の尊厳をしっかり見守れていないという指摘もあった。

また、ゼネラルプラクティショナーがいない(GP)。 専門職、専門医ばかりで、総合医や全人医療を推進する医療従事者がいなくなっている。 専門(SP)もGPも日本では両方必要である。

人間としての尊厳も日本の医療では軽視されている。 患者の要望や需要に対してのサービスではなく、供給者側の一方的な情報対処だけでこの業界は成り立っている。

患者の教育が必要になる。 病気は自意識からであり、自立した健康を考えなければならない。

このようなことをしっかりとできるようになるには、医療介護業界ではなく、いわゆる「コーディネーター」的な役割の人たちが医療介護業界に必要となる。

情報と連携をしなければ、患者中心の医療は成り立たないし、経営も成り立たない。

また、増え続ける社会保障負担の費用削減をしなければならないが、このことについても患者の自覚が必要とのこと。 不必要な大量投薬で安心したり、お医者さん任せの受け身の医療ではいけないのだ。

また、家庭内でのサポート体制、そして家庭内での健康維持。

このような意識向上を日本はしかけていかなければならない。

大きな壁いくつもありますなぁ。

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