本日、参議院議員会館で会議。
国会議員の先生、元国会事故調、他さまざまな技術者との間で福島汚染水について意見交換がなされた。
当初、東電の管理体制に問題ありという議論だったが、東電では対応できないのは明白であり、また一つの民間会社の体制を指摘しても有意義ではないということから、いかに政治的決断をして問題を解決するのかという論点に変わっていった。
松村あきお元国連職員の意見が参考となった。
http://akiomatsumura.com/2013/09/japan-swallow-your-pride-and-ask-for-help.html
松村氏は基本的には国際協力を海外に求めるべきだと指摘しているが、まさしくその通りである。
しかしながら、アメリカがこのタイミングでは日本を相手にしなくなっている。
今までさんざんのオファーや質問に対して、日本の政治家や省庁がまともな返事をしてこなかったから、さじを投げられていると言ったところだろうか。
また、国益重視のアメリカは今はもう原発推進論者になっており、日本のことは日本のマターで軽視しているかのよう。
原発事故を収束できなければアメリカの威信にも関わる。 関わりたくない。
アメリカが支援をするのもそれほど興味がないかもしれないという環境に変わっている。
驚くべきことは、汚染水が流れ出ていることは去年7月にすでに国会事故調が国会に提出しているにも関わらず、ずっと国会も省庁もその提言と提出したやるべきことを無視し続けていることだ。
なぜ無視するのか?
うやむやにして、無視した方が都合が良い。
福島の問題が継続した方が、利権をずっと税金からむさぼり取れるという構図なのだ。
これが明確にわかった。 そう。 利権構造をむさぼり続けることが今は政官財の使命であり、こちらの方が圧倒的優先順位であるため、福島の問題を解決する人たちはこの国という組織の中では非常に厳しいのだ。
この国を主導する国会議員は数の論理と集票力を高めることが仕事。 だから、原子力ムラは手離せない。
高濃度放射線量。 4時間もいれば致死。 この状況下で作業は厳しいのも現実。
野田元首相の「終息宣言」はでたらめであった。
汚染水が流れ出ること自体、終息にあたらないという定義であるため、終息宣言は間違いであった宣言を早急にしなければならないが、そんなことさえもなかったことになる。
要は、緊急事態、超緊急事態がずっと続いており、超緊急事態宣言を発令しなければならない状況であるにも関わらず「東京オリンピック開催」を目玉に、福島の問題から国民を欺く作戦にしばらく終始している。
世界は重要性を理解している。
福島をどうするのだ? どうすれば完了形なのか? どのように復活させるのか?
このビジョンさえも全く考えもしない日本の信用はがた落ちの中、東京オリンピックだ。
東京オリンピック開催招致。 政府主導の茶番劇。
国際社会は「何言うてまんの?」と言わんばかり。
もし開催されるようなことがあれば、国際社会も原発推進の大きな力が働いているということである。
地球の終わりです。 と言いたい。