陸前高田の宿にて | 富山よしのぶオフィシャルブログ

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今朝明け方に陸前高田の宿に到着し、少し寝た後、朝から一風呂浴びて、宿を出ようとした時のこと。

一人のおばあちゃんと下駄箱の前で靴を取るとき手が触れた。

幾年ぶりかのロマンスである。

そこは僕も紳士だ。

「お先にどうぞ~」と先を譲った。

おばあちゃんが靴を取り出した後、僕が靴を取り出し、靴を履いて玄関の扉を開けようとしたら、またさっきのおばあちゃんと手が触れあった。

ロマンスのゲッツー。

もちろん僕は紳士だから扉を開け「お先にどうぞ~」と先を譲った。

これだけロマンスが重なった上、紳士的な態度と百万ドルの笑顔を僕から振り撒かれるとおばあちゃんは胸キュンになったのだろうか、はにかみながら話しかけて来た。

「あんたどっから来たね?」

僕は「東京です!」と爽やかに答えた。

おばあちゃんは「あだすも東京にいだ」と。

おばあちゃんは引き続き聞いて来た。

「東京のどこさ?」

僕は「東京の北区です!」と答えると、おばあちゃんは「あたすぬりま(練馬)」と答えた。

おばあちゃんは続けて話して来た。

「練馬だけじゃなくて、静岡に五年、千葉の成田山に三年いだよ。うちのお父さん(旦那さん)が左官屋で、色々まわったっぺ。あんたどこから来た?」

また同じ質問だが「東京の北区です!」と答えると「あだすぬりま(練馬)」と返って来た。

更に「練馬だけじゃなくて、静岡に五年、千葉の成田山に三年いだよ。うちのお父さん(旦那さん)が左官屋で、色々まわったっぺ。」
ここで「そうなんですね~」と相づちを入れたがやはり「あんたどこから来た?」と聞かれ、「東京の北区です」と答えると、おばあちゃんさすがにおかしくなったのか、「さっき聞いた!」と一人で爆笑!

志村けんのコントだ。

聞くとお年は92才。

元気なおばあちゃんだ。

良く宿のお風呂に入りに来るらしい。

また会おうと約束してお別れした。

ちょっとしたアバンチュールだったが、時間が無いことに気付いた。

一関に航空機産業振興の先生を迎えに行かないと。

こら遅刻や。

ヤバい。

でも朝から幸せいただいたからプラマイゼロか。