新人講師にアドバイス | 吉野敬介オフィシャルブログ「俺にまかせろ!」Powered by Ameba

新人講師にアドバイス

朝のブログにも書きましたが、今日はとある大手予備校の講師の教え子たちと。先ほど帰ってきました。めちゃくちゃ面白かったです。彼らが、「今日の話は予備校講師にとってはすごく参考になる話ですので、ぜひブログに書いてください」と言うので(つい最近もこんなことがあったなあ(笑))

 

 

 

了解です。ただ、彼らは今日の飲み会で撮った写真をブログに載せてほしかったみたいですが、彼らが今から書くような講師だと思われても嫌なんで顔出しはNGで。少し、あれ、かなり(笑)、酔っ払っているので、暴言・失言、また前後関係などがおかしかったら勘弁してください。

 

 

 

彼らにアドバイスしたのは、まず新人講師で一番大事なのは、授業の時間配分でしょうね。例えば90分授業の場合、「ここで何分、ここで何分」って、俺の場合は、授業の前に時間配分を必ずチェックします。長年やっていても、やっぱりズレてしまう時があります(あ、すみません。かなりあります。授業が下手なので(笑))

 

 

 

ズレるというのは、大抵の場合は時間内に終わらないんです。予習の段階ではここで30分だったのに、授業をやっていると、もう40分も経ったりしているんです。また1回目ではちゃんと終わってるのに、同じ授業2回目になると、5分くらい延びていたりして(笑)

 

 

 

で、間に合わなくなってくると、噛んじゃったり、言いたいことをゆっくり説明したりできなくなります。だから、あれもこれもといろいろ教えたい気持ちはすごくすごく分かるのですが、いつか使う時がくるので、その時まである程度は取っておいて欲張らずに教えたい内容を少し抑えた方がいいとアドバイスをしました。

 

 

 

 

また、早く説明し終わってしまう場合も考え(俺にはこれはあまりありませんが(笑))、ちょっと知っておいて損はない、生徒が喜びそうなオタク的な事項なんかも用意して置いたり。ただこれは時間配分がピッタリだったら別の時に取っておく。そんなバランス感覚も必要だと思います。

 

 

 

あと何回も言っていますが、あくまでも極論ですが、授業なんて何を言っているか、よくわからなくていいんですよ(極論ですよ(笑))。大切なのは、「情熱」と「表現力」、そして「間(ま)」なんです。この「間」が一番大事なんです。で、この“間”が“味”に変わって行くんです。

 

 

 

この言葉に「バカじゃないの?」って思う講師に限って、「情熱」もなければ「表現力」もない。当然、「間」なんてあるわけがないんです。だから人気もない。ただ自分では良い授業をしていて、人気があると勘違いしているんです。

 

 

 

でまた、今日飲んだ彼らは学歴が高すぎるんですよ(なんでこんな高学歴なのに、予備校講師をやるのか俺にはわかりません(笑))。学歴は高いに越したことはありませんが(俺は低くてすみません(笑))、学歴を全面(前面)に押し出して自慢できる商売は、高校生が相手のこの商売だけですから。

 

 

 

企業に就職していたら、「僕は〇〇大学卒業してます」なんてプラカードを提げて社内を歩いているわけではないので、どちらかと言うと、「学歴」よりも「学力」の方が大事なんですよ。だから今日の彼らには、「学力」というか、まあ「学歴」よりも「教える力」が大事だということをかなり言ったつもりです。

 

 

 

「教える力」がないと、もう「学歴」に頼るしかないんですよ。だって、それしかもう自分をアピールできないわけですから。そんな講師にはならないように。本当にさみしいですよ。自分で言う以外、誰も認めてはくれないわけですから。「学歴」もあり、「教える力」もある最高の講師になってほしいです。

 

 

 

また、話題になる講師になってくれとも言いました。めちゃくちゃ言われても受講生が多ければ、それは単なるひがまれているだけですから。注目されている証拠ですよ。一番情けなくてかわいそうなのは、褒められまくっているのに何故か受講生が少ない。これは最悪ですからね。

 

 

 

どんなに自分では最高の授業をしていようが、この世界は受講してくれてなんぼの世界ですから。若いうちは、よくも言われ、また悪くも言われてください。どんどん変わっていきますから。俺たちみたいな年になると、もう変えられないんですよ(笑)

 

 

 

この間も書きましたが、『噂されるより悪いことがひとつだけある。それは、噂すらされないことだ』(オスカー・ワイルド)。本当に名言ですよ。