「わげえ」の目の前の、空港にもお店がある「民芸あき」で塩やTシャツを爆買いもしたし、その品をなんとか詰め込み荷造りなどして、夜もふけたらだんだん腹が減ってきた。

しかしなにもかもが早く閉まっていたので、なにも買い置きがない。買ったあごぶしを炒めて食べようかとさえ思ったが、とりあえず酒がない。塩としょうゆしかない。

あきらめて寝た。今思うと、このとき食べていたらどうなったのか、ぞっとする。あと、塩としょうゆを舐めなくてよかった〜!

小宮山さんが「東京はコンビニがあるから、お腹が減ってしまうんだ」と言っていたが、そんなことはない、深夜まで仕事をしていると腹は減る。しかし、確かにその段階から買いに行けるとなるとヤバいなというのは身にしみた。

さて寝ようっと、と思ってベッドに入ったら、突然に猛烈な寒気とむくみと吐き気が襲ってきて、ひとばん中戻したり下したり大騒ぎ。熱もがんがん出てきた。

そう、急に運動しすぎて、そして山の風で冷えすぎて、そこにたらふく寿司を食ったことによる症状&脱水。

胃をこすっていたCS60が「もう限界です」というくらい熱くなって、びっくりした。すまん、CS60よ。ありがとうよ。

 

ふらふらで朝起きると、いっちゃんや夫がものすごく親切に、薬や補水液を持ってきてくれたり、支度を手伝ってくれたり。「わげえ」のお母さんがおかゆとお味噌汁とヨーグルトを作ってくれたり。情けに泣けた〜えーん

心ではすごくお礼を言ってるのに、体が動かない。

アホですね〜!

しかし、2ヶ月前に足を痛めて右足を引きずっていたのに、リハビリ&犬散歩でなんとか持ち直してあんな山に登ったんだから、よしとしよう。我ながらすごいと思う。

 

八丈島のキョン!こまわりく〜んラブやっとキョンを見たよ!小学生のときからの夢がかないました。

 

そして「八丈興発」さんへ

先代のお父さま(島の名士)や工場長さんまで出てきてくださった。小宮山さんはこの服がいちばんイケてるな!

いつも飲んでいるあの焼酎がこうやってできるなんて、ますます愛おしい。飲むぞ!

こんなに瓶があって

充填されては蓋が締められていく。人の手で行われている

芋もあります!

 

小宮山さんが用意してくださった、金目汁ラブ青唐辛子をちょっと入れると最高!

こんなにたくさんのお刺身

この他に里芋ににらとしょうがとねぎと塩辛のタレを載せて食べるおいしいものもあった。

悔しい、もしも腹を壊していなければ、食べつくしたのに!

 

これは、食べそびれた「わげえ」の朝ごはん。いちばん好きな感じの朝ごはん。悔しい。

「わげえ」のリビング。家みたいでしょう。

 

脱水でほんと死ぬかと思ったけど、いちばん悔しかったのが朝ごはんと金目汁と刺身を思う存分食べられなかったことだから、まだ生きるなと思った。

そして全てを終えて実感したのが、やよいさんのまんがの取材の正確さだ。長いスパンで描いてくれて、ありがたかった。

オタクっていい。好きに生きるために、変にお金がかかったり生きづらい場所を離れて生きていくってすばらしい。やよいさんちの大家さんのこだわりの人生に対しても心からそう思ったけれど、これからの時代は「これがしたい、だからここに住むのだ」という考え方が合っているような気がする。頭をちゃんと使えばいろんな道があるし、いろんな生き方があっていい。それを実践している人たちを見ると、心励まされる。

八丈島の人たちはきっと考え方は古風なんだろうけれど、そういう考えの生き方をまあいいかと受け入れる力があり、みんな知的だった。人間力がまだある場所の良さ。

 

 

 

 

ほんと、みんな八丈島をもっと知って、もっと遊びに行ってほしい。でも大きな資本は入らないで、島の人たちのペースを壊さないようにゆっくり経済が持続してほしい。同じ東京都民としてますます大切な場所になった。

まだ「アリラン」「エイト」「千両」「スーパーアサヌマ」「ブーランジェリー」「八丈書房」「三原山」(登らないけど)などなど、行ってないところがたくさんあるから、宿題としよう。

…っていうかとりあえずまず小説書かないといかんね。

インスタやTwitterにも書いたけれど、空港に来てくれたファンの方、弱い対応でごめんね!嬉しかったです。なにせ腹を下していたので。

そして、私に八丈島の情けを教えてくれた、「第三新生丸」の浅沼家のみなさま、ありがとうございますオッドアイ猫

 

そのベロはどうした

 

しかし、まんえん防止って言われても、街は人でいっぱい、電車は満員。店は8時で閉まるってなると7時には満員。夜遅くまでテイクアウトできる店も満員。コンビニなんてもうすごすぎて笑っちゃう。

これじゃあ早く閉める意味が全くないって、みんなも思っているだろう(対策しないとか『コロナはありません』とは思ってない)。

こんな茶番とオリンピックが関係ない気もどうにもしない。亡くなった方がたくさんいる病気だからあまりこういう意見は書かないように心がけているけれど、満員の場所を見るにつけ、そこできちんとマスクをして消毒して対策をしつつも、今回はちゃんと腹を決めて生活を始めた町の普通の偉大な人々の知性を感じる。

「日本人の本音と建前」っていうのはこういうものなんだな〜と思う。

どうかこの程度のレベルで収まっていきますように!

みなさまも緑を見たり、人に親切にしたりされたり、人らしく過ごせますように牛

よい休日を牛しっぽ牛からだ牛あたま