LGBTQ問題に関して全く差別意識はなく、むしろそういう友だちばっかりと言っても過言ではないくらい。
自分自身は、男性とつきあうだけで精一杯なのに、その上他の要素が入ってきたら死んでしまう!という感じの、もはや単に枯れて腹の出たおじいさんである。
深く深く考えてみるととても複雑な性癖があるが、他のことが忙しくてそれどころではないまま来てしまった。
人間は脳の何%しか使ってない系の話に匹敵する使ってなさだ。
というわけで、ある日、「よく潮がどうとかいうけれど、あれって、いったいなんなのだろう?尿でないとしたら、果たしてなんの液体なのか」というのを疑問に思い、枯れ果てた自分で探求するのではなく、ネットで解決しようと思ってざっと調べてみた。
調べるうちに、無料で読めるものすごいタイトルのまんが(『〜が教える最高のなんとか』みたいな感じ)の、そこに核心的なことが書いてあったので、ためになるなあ、と思ってそのままにしておいた。
そのまんがの表紙がすごくて、全裸の人たちがずらっと並んでこっちを向いている。
翌日から、電車の中でAmazonの画面を開こうものなら、分冊で出ているそのまんがの表紙が画面の半分くらいを占めるようになってしまい、全裸が50人くらい。肌色でいっぱい。恥ずかしいったらありゃしない。
エロ方面には薄い私でさえもこんなことになるんだから、ふだんそういう本やグッズばかり買っている人はもっと大変なんだろうなあ…としみじみした
という話とは全く関係なく、高橋秀武さん(女性だと思う)のこのまんがたち、ふだんBLにうとい私でさえも感動した。
あまりにも、ほんとうの意味でいい人たちばかり出てくるし、絵もいいし、いいなあ。と思った。特に「雪と松」の最終回なんて涙なくしては読めない。これがパートナーであり、恋愛なんだなあとしみじみと感じいった。
生きる苦しみを味わってきた主人公ふたりの関係も文句なくいいけれど、さっぱりしている同僚の女の子がものすごくいい。人って結局一生ずっと、こういう環境やパートナーシップを求めているんじゃないかな。幸せだと彼らが言うとき、それはほんとうの幸せだと感じた。
そしてこれらをまとめて買ったことによる私への「おすすめ」がどんなありさまになったか、推して知るべし。でもなぜかBLだと罪悪感が少ない。この感覚は乙女達のBL熱となにか関係がある気がしますね。
そういえば昔Amazonで高いスーツケースを試しに検索しただけで、最低30万くらいのものすごく高いバッグばかり出てくるようになってなんだかいい気分になったものだったな。
東京では桜も散り、言っちゃなんだけれど人出もすごいです。
みなさま、どうかご無事で、まだまだ自由な移動とはほど遠い状況ですが、心なるべく明るく過ごせますように!