大きな画面で観ておかなくてはと思い、2本映画を観た。外食は果てしなく減らしているけれど、映画を観ること、スーパーに行くこと、お茶をすること、知り合いの店に少しでもお金を落とすこと、これは人生の一部だ。生きているから、対策をしつつ、続ける。これはもうしかたがない。
まずは「ヤクザと家族」。
空いていたのでのびのび観た。なんていい映画。名作。
私の周りにも限りなくこの形態に近い人生を歩む人がいる。また、飯場を経営している人も知人にいる。
反社会的な仕事をしていたみなさんや刑務所を出た人たちが、どうしても仕事を見つけられなかったり、家を借りられなくなったり、飯場にもぐりこめなくなってきている時代。そういう人を受け入れる場所がどんどん地下に潜っていっているのも目の当たりにしている。ほんとうに、時代が変わってしまったのだ。この中に出てくるつばさくんみたいに、新しい生き方を見つけるしかない。
だから、決して男尊女卑という意味ではなく、このような生き方を選んだ男性たちを前に、女性はなにも言えないと思う。ただ朗らかでいる以外、なにもできない。朗らかでいられなくなったら、いっしょにいられなくなる。
みなさん演技はうまいし、撮り方もうまいし、脚本もいいし、音楽もいいし、ちょっと待て、センチメンタル過ぎない?と言いたくなる直前で、「でもわかる〜」と思ってしまう。私だって絶対舘ひろしについていくと思う。親父〜!
でもこの映画のタイトルはむしろ「ヤクザが家族」なのでは。
そして「花束みたいな恋をした」。
坂元裕二さんの脚本はいつの時代もすごく勉強になる。持っていきかたが単純ではなく、積み上げていくリアルな小さいエピソードの数々が「うまい!」と言いたくなる。
音楽は大友さんだし、ふたりの演技合戦はもはや恋愛というよりも合戦!オダギリジョーはもはやオダギリジョーとしか言いようがない存在のあり方。
あまりのリアルさにくらくらした。そうですよね、そりゃ。そういうふうになっていきますよね。そして男はそう言いますよね、女にはむりですよね、だってけっこうコツコツと文句を言わず家事とかしてきてますもんね。くらくら。
終わったら周りの女子たちが(左隣は20代後半女友だちふたり連れ、右隣は20代女子3人グループ)「シャレになんねー」「今観るんじゃなかった、刺さり過ぎ」「あんた大丈夫?」「いやマジ思い出して吐きそう」などと一斉に言い出して、脚本家、監督の力を思い知った。
そしてタムくん、粋な夜電波とまで来たなら、私の本もぜひ本棚に!と言いたくなった。惜しい!ちょっとだけ世代がずれてる。
SMAPが解散したからではなく、私が芥川賞を取らなかったから彼らに影響が出たのでは?と思うほど(もちろん冗談です)。
リトルモアが作った映画、小さいけれどとってもいい出版社だから成功してよかった。若者で満杯満席(こんなことってある?と思うくらい混んでいた)の映画館、コロナに怯える56歳、命をかけてまで観る映画だろうかと思ってビクビクしたけど、即帰って全身洗って着替えたけど、やっぱり観てよかった。
でも先日リトルモアの拘束3時間でギャラが5000円の仕事を「そりゃあんまりだ」と断ってしまったので、ちょっと胸が痛んだ。映画の中のイラスト3本1000円のエピソードについつい思い出してしまった。そういうものなのかも、今のギャラ。でも56歳だからやっぱり断ってよかったかも。
とにかくその演技合戦があまりにすばらしく、脚本のキャラ設定が、全く盛ることなく完璧にちゃんと人間を描いていて、すごいなあと思う。男の人なのに、どうして女性の気持ちがこんなにわかるの?
でも、全てを終えた今の私がいちばん共感しているのが舘ひろしだというのが、いちばんの問題です。
マジスパの金粉ラッシー、開運感がすごい
教会が似合うちえちゃん
近所の子犬、くるみちゃん。かわいいかわいい
CS60にシャーのシーちゃん。ボロボロの体でやってきて、姉に救われ、姉だけを思い、姉のために生き抜いた生涯(この本の中にふたりの愛は満ちています)、
静かに美しく終えました。
ほんとうにありがとう。亡くなる前の日に会えて、ほんとうによかった。悔いのないきれいな顔をしていました。
これでもかというくらい寒いですが、先日高城先輩のメルマガで見たこの入浴剤、信じられないくらい温まる。体感としてはほんとうの温泉と同じくらい。
うちの夫は、この会社の社長さんのお父さま(ミトコンドリア学会名誉理事長、分子状水素医学生物学会理事長 太田成男先生)に、化学関係の仕事をしているときにお会いしたことがあるそう。新幹線(だったかな)の中でひざをつき合わせてお話をうかがったそう。
水素関係にはいろいろとんでもな話もあるけれど、ここのは信じていい気がする。買っておいて冷えた日に長く浸かれば温泉に行ったようなもの。
体温を上げて、免疫力を上げて、ぬか漬けを食べまくって、ぶじに冬を越えましょう!
みなさま、とっても寒いと思いますが、健やかなよい日曜日を
温かい地域のみなさまも、幸せでありますように。
吉本ばななのmy Pick