この小説の第三話の帯を担当の円さんが考えてくれていて、「霊媒師」と書いてあったので、なんか違うな…除霊?浄霊?その違いってなんだっけ?天に送るのが浄霊?などと考えてもしょうがないことを考えていて、その仕事について調べていた。
すると職業に関するいろいろな記述の合間に何回もこの本が出てきたので、買って読んでみた。
まずこの購入に勇気のいる表紙ったら!この本が家にあることが縁起がいいのか悪いのかさえわからん!
そしてよく読んでみると、「霊というのはそのへんに漂って、やがて自分の行くべき場所に自分で行くのが道というもの。だから、除霊は筋が通っているが、浄霊というのは、刑務所の中の人を街に解き放つに等しい、ものごとの理を変えてしまう行為だから、とてもむつかしい」というようなことが書いてあったので、おかげさまで登場人物の仕事は除霊師ということになった。
こんなことを調べる人生になるなんて、我ながらすごい。
それにしてもこの本に書いてあることが、どことなく本の見た目よりも的を得ていて、いろいろ考えさせられた。つい最近(数年前)の本なのに、すでにサイトはないし、どうもこの方をプロデュースしていた作者の方のサイトで有料会員を募っていた様子。もしかしたらモメてまた口コミに戻ったのかな、などとゲスの極みかんぐりをする下品霊を持つ私であった。
先日、配信ライブで観た戸川純さんの歌があまりにもすばらしすぎて、そのたたずまいもかっこよすぎた、あんなふうにかっこよく生きたい。それは彼女が歌に人生を賭けているからであって、私もしっかり小説を書いていこう。
私が子どもの頃大好きだった「砂山」という歌をこの人生相談の歌コーナーで歌っているので、貼っておきます。歌部分だけでもぜひ
チリの日本文学好きな人たちからインタビューを申し込まれて、中南米の文学でなにが好きかと聞かれ、TEDのこの回を見つけた。全く同業としか思えないこの人前に出たときのギャグの言い方、そして生き方。自分が小説家という自覚はふだんある意味全くないが、こういうときにはすごく思う、この人と私は同じ種類の人間だと。年上の同業者にこういう人がいるとほんとうにありがたい。日本人だと山田詠美先生かなあ
それで、久々に読んでみた、アジェンデ。娘さんが亡くなる小説があまりにもつらかったのでしばらく離れていたんだけれど、これからよりいっそうおじいさんになっていく私は、この若々しいおばあさんの書いたものを読んで参考にしたいと思った。
とてもすてきな日系人が出てくるが、これほどの作家でも若干日本を誤解しているような、ある意味していないような。
すばらしい小説だった。ミステリ仕立てでぐいぐい読ませる。
ロマンスあり、美しい人間関係あり、悪い人が出てくるけど決して悪い人に軍配をあげないファンタジー感といい、共通項が多すぎる。さほど間違ってないし、アルマのような老後を目指そう。
比較的穏やかな秋、きっとまたいろいろな病気に翻弄されるであろう、ちょっと恐ろしいであろう冬。私は12月はもう外に出ないよ!
それでも、どんなときでも恐れずに、生きられる限り生きていきましょう。
みなさまも、どうか、よい秋を